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「波多野さん、電話出て。」


私の訴えと鳴りやまない電話に、波多野さんは渋々手を止めてサイドテーブルから携帯を取った。

そして大きなため息ひとつ、そのまま切ってしまった。


「いいの?」


「いい。」


短く言うと、また私に甘いキスをする。


「花緒の方が大切だから。」


そうやって私を甘やかす。

でも私、見えてしまったの。

波多野さんの携帯電話に表示されていた名前、【ちなみ】って出ていた。

ちなみって誰?

女の人だよね?


もやっとした気持ちは波多野さんの愛撫によって一瞬にして欠き消された。


「んんっ!」


自分から発せられる甘ったるい声に、理性が吹き飛ぶ。


「花緒、好きだよ。」


囁かれる声に、私は涙が滲んだ。


波多野さん、私のこと好きだって、初めて言ってくれた!

嬉しい!嬉しい!嬉しい!


「私もっ、好きっ!」


波多野さんの首にしがみつくと、強く強く抱きしめてくれる。


嬉しい。幸せ。


その日、私は波多野さんにとんでもなく優しく甘く抱かれた。

幸せすぎて、もうこのまま死んでも悔いはないっていうくらいのふわふわした気持ちになった。

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