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電車とバスを乗り継いで二時間ほどのところに、私の実家がある。

波多野さんはスーツ姿、私は綺麗めなワンピースを着て電車に乗り込んだ。

二日分の泊まる荷物をボストンバッグに詰め込んで家を出たのに、今は当然のように波多野さんが持ってくれている。


「自分の荷物は自分で持ちますし。重たいでしょ?」


「花緒は意外と遠慮深いのな。」


私の新たな面を知ったとでもいう風に、波多野さんは眉を上げる。

いや、だってそんな甘やかされたことないから、どうしたらいいかわからない。

持ってもらって嬉しいと思うよりも、申し訳ないなという気持ちのほうが大きいのだ。

両手が空いて、何だかソワソワしてしまう。


「何だか手持ち無沙汰なんですもんー。」


「そうかぁ?」


何でもないように言うと、波多野さんはおもむろに私の手を握った。


「これでいいだろ?」


ぎゅっと握られた手のひらから波多野さんの体温を感じると、私の体温が一気に上昇する。


ひぃぃぃぃぃーーー!!!

波多野さんと手!手!手ー!手つないだー!


真っ赤になって焦る私に、波多野さんは苦笑いだ。


「落ち着けよ。」


「だっだっだだだだって!」


「嫌だったか?」


嫌なわけないじゃん!

もう私はブンブンと首を横に振る。


「波多野さん甘いぃぃぃ~。」


嬉しすぎてもう訳がわからなくなってきた。

こんなに幸せでいいのかな?

釣った魚にエサやりまくりじゃん。


「お前さぁ、ほんと可愛いのな。」


たぶん頭からボンって音が出た。

それくらい、私は波多野さんにメロメロにされてもう心臓がいくつあっても足りないんじゃないかと思う。

今死んでも悔いはない。


いや、そんなことはないか。。。

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