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四章

まさか付き合って早々同棲を始めることになるとは誰が想像したであろうか。

とはいえ、まだ正式に引っ越しはしていない。

必要最低限なものは運んだけれど、大きな家具などはおいおい運ぶことにした。


「花緒の身を守ることが最優先だから。」


なんて真剣に言ってくるものだから、もういろんな意味でドキドキしてしまってふわふわと地に足がつかない状態だ。

きっかけは水戸さんだったとはいえ、大好きな波多野さんに告白されたのだ。(ちょっと分かりづらかったけど)

それを思い出すだけで勝手に顔がへらっとなってしまう。

自分でも単純だなって思うよ。


同棲を始めたことで、住所変更や通勤手段の変更を会社に申請しなければならず、私はいそいそと書類を書いていた。

書類に新しい住所を書くことで更に波多野さんと一緒に住んでいることの実感がわく。

私のニマニマは止まらない。


大好きだけどずっと一線を引いていた波多野さん。

知りもしない波多野さんの彼女を羨ましくも思ったりしたけど、まさか自分が彼女になる日がくるなんて。

もう、本当に本当に夢みたい。


「百瀬、気持ち悪い顔してる。」


斜め前に座る波多野さんに注意されても、緩んだ頬はなかなか元に戻らない。

波多野さんは完全に引いてるけど、いいの。

嬉しさがにじみ出てるだけだから。


ていうか、波多野さんったら会社ではいたって普通のいつも通りすぎて、拍子抜けしてしまう。

名前だって“百瀬”って名字で呼ぶし、今まで通り雑な扱いしてくるし、本当に私はあなたの彼女なの?と疑いたくなるような言動ばかりだ。


いや、違うな。

私が浮かれているだけなのかも。

ここは会社だ。

わきまえねば。


ちょっと落ち着こう。

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