表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/99

*

ふいに、さっき助けてもらったときの波多野さんの言葉を思い出す。


───何かよくメールもしてるみたいですけど、俺のなんでそういうのやめてもらっていいですかねー?


そうだ、”俺の”って言ってた。

俺の…?


私は声が震えそうになるのを抑えながら、恐る恐る聞く。


「波多野さん、もしかしてそれ、告白だったりします…?」


私の言葉に、波多野さんは見たこともないような照れた顔になった。

そんな表情にもドキリと鼓動が脈打つ。


「付き合うなら木村より俺の方がいいんだろ?ま、だいぶおじさんだけどな。」


ぶっきらぼうに言うけどやっぱりそれはとても優しくて甘くて。

私の目からは自然と涙がポロポロとこぼれ落ちていた。


「ちょっ、何だよ。」


私の涙に、波多野さんは焦りながらハンカチを取り出して優しく拭ってくれる。

もう、本当に本当に波多野さんったら優しい。


「もうっ、波多野さん分かりづらいよー。」


私も照れ隠しに、嫌みを言いながら波多野さんをバシバシと叩いた。


「嫌だったか?」


伺うように聞いてくるので、私は慌てて頭をフルフルと振った。


「嬉しいです。だって私、ずっと波多野さんのこと…うわーん。」


感極まって、堰を切ったように涙が溢れてくる。

ずっと好きだった。

でも一線を引いていた。

叶わない恋。

届かない想い。

一方通行な恋心。


それがまさかこんな形で届くなんて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ