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そんな大騒ぎな私たちに対して、波多野さんは静かに言う。


「ちょっと柿田さん、飲みすぎですよ。」


とか言いながら、柿田さんと私のグラスに追加のビールを注いだ。

波多野さんに彼女がいなくて嬉しいような、でも取られてしまったという事実に悲しい気持ちにもなって、私はビールを一気飲みする。


「波多野さん、彼女さんと別れちゃったの?かわいそー。」


冗談っぽく茶化して言うと、波多野さんはうらめしそうな視線を私に投げかけた。


「何でお前に憐れまなきゃいけないんだよ。」


「しかも木村さんに取られたんですか?あっ、だから木村さんのこと嫌いなんですね。」


前に私が波多野さんに、木村さんと飲みに行くこと話をしたとき、木村さんのことを大嫌いだと言っていた。

その時は何でだろうと思ってはいたけどたいして気にしてなかった。

だけど、そういう理由だったんだ。


そう納得した瞬間、心がチクチクした。

波多野さんに彼女がいないことは嬉しい情報だけど、木村さんに取られたってことはまだ彼女さんのことを好きなのかもしれない。

木村さんのことを大嫌いだと言うし、彼女と別れたことも教えてくれなかった。

波多野さんの心の中にはまだ彼女さんがいるんだなと思うと、胸が押し潰されそうになる。


せっかく波多野さんはフリーだと分かったというのに。

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