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その夜、私はスマホに向かって正座をしていた。

水戸さん対策をきちんとやらなくては大好きな波多野さんに嫌われてしまう。

そうでなくてもすでに呆れられているのに。

これ以上の被害は食い止めたい。


【彼氏に誤解されちゃうのでメッセージは控えてもらえますか?】


何度も確認して、えいっと送信ボタンを押す。

彼氏がいるという嘘をつくことに抵抗があったけど、ネットの掲示板にそうするといいって書いてあったし、これは必要な嘘なんだと自分に言い聞かせる。


すると、すぐさま返信がきた。


【迷惑かけてごめんね。】


私はほっと胸を撫で下ろした。

これで必要以上にメッセージやお誘いはなくなるだろう。

やっと平穏な日々が戻ってくる。

水戸さんだって話せば分かる人だった。

もっと早くこうしておけばよかったかもしれない。そうすれば、波多野さんに迷惑もかけずにすんだのに。


その日は祝杯だとばかりにコンビニでビールとおつまみを買って、ひとりで晩酌をした。


「あー、ビールが美味しい!」


安っぽい自分に笑えてくる。

そういえば木村さんと行ったお店はおしゃれで高そうで肩が凝ったことを思い出した。

あの後、波多野さんと大衆居酒屋に行ったが、自分にはこっちの方がしっくりくるなと感じた。


「やっぱりイケメンは私とは住む世界が違うなー。」


あのときは波多野さんが助けてくれた。

水戸さんのことも、何度も波多野さんが助けてくれている。


「波多野さん、好き。」


私はビールをあおりながら、ひとりごちた。

口に出したら胸がキュンキュンしてしまって、私はクッションをぎゅーっと抱きしめ顔をうずめた。

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