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*

「ところで百瀬さんは波多野のことが好きなの?」


唐突に聞かれ、私の胸はドキリと跳ねた。

な、なぜそんなことを。


「えっ?いや、好きっていうか、頼りにしている先輩です。」


当たり障りのない返事をすると、木村さんは「ふーん」と冷たく相槌をうった。


冷や汗が出る。

本当は波多野さんのことすんごーく好きです。

でもそんなこと口が裂けても言えない。

波多野さん彼女いるし。

それにそんなこと木村さんに知られたくないし。


努めて自然にしていたハズなのに、木村さんは口の端を上げて言った。


「花緒ちゃんはほんと分かりやすくて可愛いね。」


一瞬時が止まった。


名前呼びされたと分かったとたん、顔から火が出そうなくらい真っ赤になって頬を押さえる。


名前呼び、やばい。

ドキドキする。

木村さんは私を覗きこむようにして、妖艶な笑みを浮かべる。


「ねぇ、波多野なんかやめて俺にしなよ。」


「え。。。」


「ずっと可愛いなって思って見ていたんだ。」


何を言い出すんですか、このイケメンは。

必要以上にドキドキが止まらなくて私は焦る。

こ、これは、もしや、告白ってやつだったりするのかしら?


木村さんの手が私の顔の横をスッと通りすぎた。

と思ったら、長くて綺麗な指が私の髪をすくってそっと耳にかける。

指が耳に触れる感触がゾクゾクとして、私は思わず身をすくめた。

その指がそのまま首筋をなぞって顎をそっと掬い上げる。

あまりにも自然な動きで私は何も動けず、なすがままだ。

ただただ胸の鼓動だけが大きくなっていく。


ど、ど、ど、ど、どうしよう。

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