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④原始人みたいな食事

「「父上はズルイです」」


「悪かった。それにモナに魔力を循環させていたんだ。」



私が朝、目が覚めるとベッドの横の椅子に座ってる父と

その傍で立って話をしてる兄達を見た。


「父上、俺には明日会えって、言ったくせに

 ご自分はノエルとモナと一緒に寝るなんてズルイ!職権濫用だよ!」


「微妙に違うが...

 その通りです父上、ロイドに同意です。

 平等に、今夜と明日の夜にそれぞれ私達も、

 一緒にノエルとモアと過ごさせて頂きますから許してください

 もちろんモナに私達も魔力を循環します。」


「ああ 分かった」



そんなやり取りを聞いていたら、私はロイドと目が合った...


「ノエル、モナおはよう!」


ロイドは目に見えない速さで近づき、両手にそれぞれ持って喜びで回転した。

私は「ピィ」と思わず声が出てしまったが、ノエルは回転している周りを見ていた。



「ロイド!乱暴にしたらダメだ モナがびっくりしてる」


ラルクは注意しながら、ロイドから私を取り上げた。



「ごめん!ノエルはー

 こいつメッチャ無口だー普通鳴き声ぐらいだすぜー、

 性格も俺と兄上にも似てなさそーおもしれー」



「ピ・エ」

ノエルは仕方なさそうに、わざとらしい鳴き声を出した。



「もう遅いぜノエル!わざと、今言っただろう!

 生意気でおもしれーノエル俺と遊ぼうぜ」







その傍ら、ラルクは私を大事に体をナデながら優しく抱きしめ言った。


「モナ、おはよう....

 ロイドはいつも考えずに行動するんだ。急に回転してビックリしただろう?」


私は、この優しすぎる美少年の顔を見ながら

(これからが楽しみだなー将来もっといい男になりそう...)と

おばさん丸出しな考えでウットリと見ていた。




ノエルを面白がっていたロイドは上下に動かしたり回転したりしても

ビクとも動じないノエルがとても気に入ったのか

さらに早く振り回しながら遊んでいた。



「もうその辺にしろロイド!もうすぐ朝食だ。」

父は笑いながら、私とノエルに(おはよう)と言いながら、キスして出て行った。


その後、執事セバスが部屋に入ってきて

「坊ちゃん達、朝食の準備は整いましたゆえ、ノエル様モナ様も支度がございます。

先に広間でお待ちくださいませ。」


「分かった」とラルク

「えー分かったよ」とロイド


それぞれ私とノエルをベットへ大切そうに置いて部屋から出て行った。

メイドが来たかと思ったら、キレイに体全体をシルクのような布で拭いてくれた。

かご?に乗せられ広間に連れていかれた。


そこで私が見た物は

【#肉__・__#】 だった。


皿に肉を焼いたステーキが、父、兄二人の席にそれぞれ....

10枚位?重ねて置いてあり、

その傍らにチョビット”サラダ”見たいなお皿が一つ置いてあった。


私とノエルは父や兄と別のテーブルに乗せられ、私とノエルの間に

”肉のかたまり(生)”を置いてきた。

もしかして....これが食事?...私はあまりのショックで動かなかった。

せめて焼いてほしかった....。


「さあ!5人で初めての食事をしよう!今日は焼いてる肉だな」



父と兄達はナイフとフォークを高速な動きでカットして刺してを繰り返し

あっという間に食べてしまった。

そのタイミングで執事達はさらにお替りの皿を置いて行った。



ガブ!

目の前でノエルも肉のかたまりに、かぶりつき引きちぎって食べ始めた。


きっと体は龍だから、私も出来るだろうと、

のんきに考えてた私は、かぶりついてみたが.....噛めない!!!

牙はあるので、肉に刺さるが引きちぎる力は無かったみたい....


しかも..いくら、馬刺し牛刺しが好きだった私でも生の肉は...

#くさい__・__#......無理......。

異世界転生して、いかにも貴族みたいな暮らしなのに

原始人みたいな食事ってどーよ!と思いながら

私は、諦めて近くに置いていたサラダ(味なし)とスープ?をチビチビ食べていた。

それを見ていたメイドが小さく切って食べさせようとしたが、

臭くて吐きそうにオエっとしてしまい私は嫌と抵抗した。



「セバス!モナは食べていない様だが....

 なぜ、サラダとスープだけしか手をつけないんだ?」


「最初かぶりついておられましたが、切れなかった様です。

 メイドが小さく切っても嫌がれておいでです。

 好き嫌いというより、気分が悪そうにも見えます。

 お肉が合わないのかもしれません。」


「肉が食べれない?それは大丈夫なのか?他に食べ物を...」


「父上!果物はいかがでしょうか?

 柔くて甘いから食べやすいです。」


「ラルクよく思いついた。 セバス!用意しろ...後で主治医も呼べ!」


「はい、かしこまりました。」


先程の、かたまり肉と違いカットされた果物?を食べたら、バナナ?みたいな味で、

やっと落ち着いて1皿のせてあった分を食べたら満腹になり、

もう要らないと皿から離れるように私は座った...ら


視線を感じて見てみるとみんな4人と執事達が、

私が食べ終えるのを一部始終見ていたらしい...皆手を止めて見ていた。


ノエルが近寄って自分が引き千切って小さくした肉をくわえながら

私に差し出してきたが、私は首を振って抵抗したが、

ノエルはずっと口に肉を持ってきた。


満腹だから余計に生臭い匂いが嫌で

私はノエルにお尻を向けて首を振って震えた。

ノエルはショックから肉を口から落とし急いで私の横に来て身を寄せてきた。

双子だからか?何となく”ごめん”と言ってるような気がした。

私は”いいよ”と言うように「ピィ」と言った。



「至急主治医を呼べ!経緯は伝えよ!

 ラルク、ロイドももっと食べて行け」


「モナは大丈夫でしょうか1皿しか食べないなんて...」

「モナはなぜ食べないんですか?」


ラルク・ロイドも心配そうに話したが、

「後で説明する、心配せずに部屋へ戻れ!」


「「はい...」」



その後、ルイは執事たちが籠に乗せて運ぼうとしたが

手を伸ばしてノエルとモナを大事そうに抱えて自室へ行った。



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