古典的な政体区分
初回は古典的な政体区分です。
下記の区分に当てはめると、現代日本は共和制となりますね。
こんばんは。
病気療養で時間が出来たのでこんなものを書いてみました。
みなさんの執筆のネタになれば嬉しいです。
古代ギリシャ社会、アリストテレス先生は
当時戦国時代に突入し混乱していたポリス社会の中で
理想の国家とは何かと考え、以下のように分類しました。
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・王制‐僭主制
・貴族政‐寡頭制
・共和制‐民主制(衆愚制)
【ひとりによる政治(独裁)】
政治の決定権が一人に集中するのが王制と僭主せんしゅ制です。
僭主とは簡単に言えば、本来はその地位であるべきではない者が自らをそう名乗ることです。
王制は賢き王によって統治権力が独占され、よき政治が行われていることです。
僭主制とは僭主によって統治権力が簒奪され、悪しき政治が行われていることです。
【少人数による政治】
限られた人物によって政治が行われるものが貴族政と寡頭制です。
貴族政とは優れた特権階級によって、よき政治が行われていることです。
寡頭制とは堕落した特権階級によって、悪しき政治が行われていることです。
【多数派による政治】
より多くの人間によって組織された合議によって国家指針と決めるのが共和制と民主制(衆愚制)です。
共和制とは多くの人たちの知恵によって、よき政治が行われていることです。
民主制(衆愚制)とは多くの人たちの欲望によって、悪しき政治が行われていることです。
(※)アリストテレス先生のご存命の時代、人類最古の民主政治国家アテネは
その「民主的な政治」によって大混乱に陥っており、『民主的』という言葉は
現代日本と違って「愚かな政治体制」と考えるられるものであることを前提として下さい。