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主人公にはなれないけど、俺は  作者: 葉月レオ
1/7

プロローグ


ーーーー目が覚めたら、俺は銃を額に突きつけられていた。


冷たい地面に仰向けになっている俺に、まさしく真っ白と表現できるような女の子が跨っている。あまりに突然の出来事に、驚きの声すら出すことができない。その女の子の真っ青な瞳と目が合った、その時だった。


突然の、爆発音。


「うわっ!」


銃を突きつけられていることも忘れて、思わず目を瞑り、耳を塞いだ。しかし塞いだはずの手はいつの間にか冷たいーーそう、先ほどの彼女の手によって繋がれ(というよりも引っ張られ)、目の前の彼女が走り出すと同時に俺も縺れながらも足が動く。

あまりの目まぐるしい状況の変化に思考はまとまらず、そういえば彼女と手を繋いだのなんて小学校のフォークダンス以来じゃないか、なんて現実逃避も始めるくらいだ。


「飛びますよ。」


凛とした、綺麗な声。その声によって現実逃避をやめた頃には、そこに道は無かった。


「うわあああああああ!!!!」


真っ暗で、底が見えない闇へと落ちている。そう気がついた俺は、気がつけば叫び声をあげていた。


「静かに。」


なんて、彼女は無表情でいってくる。いや、無理です。


こうして俺の意識は真っ暗な底へと向かう途中で、途切れた。

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