巨大なる挑戦者。 後篇。
「久岡! ジャンプゴンがものすごい勢いでジャンプしたせいで、町は壊滅状態だ。これ以上被害が拡大する前にけりをつけるぞ。」
「え、ジャンプゴンって何ですか。」
「わたしがつけた奴の名前だ。怪獣に名前はつきものだろう?。」
「なんかダサくないですか?。」
「う うるさい! ・・・1回怪獣に名前を付けてみたかったんだ。」
・・・・・なんか武田さんのイメージ壊れたな…。
「で、どうやってけりをつけますか?。」
「うむ、奴はほかの怪獣より太っている。さっきの光線をよけるにしても太った体に鞭を打ちあんな高くまで飛ぶ必要はなかったはずだ。つまりさっきのジャンプは、光線をよけるためではなく、奴の習性なんじゃないか。こう考えるとこれからどうするかが見えてくる。」
「・・・奴にジャンプをさせないんですね。」
「その通り、生物の習性には必ず意味がある。奴の場合は、ジャンプして背骨を伸ばさないと自重で背骨が折れて死ぬと見た。」
「・・・なんかゲスな倒し方ですね。」
「べつにいいだろ、倒せれば。」
「で、作戦はどうします?。」
「うむ、奴がジャンプしたらお前が光線で撃ち落とす。これだけだ。」
「了解しました。」
僕たちは作戦を実行し、怪獣がジャンプしては撃ち落とし、ジャンプしては撃ち落としを繰り返した。そして作戦開始から一時間がたとうとしていた。
「おい、奴が苦しみだしたぞ。背骨もミシミシ言っている。」
ボキ
奴の背骨は音を立てて折れた。奴はピクリとも動かなくなった。
「よし、死んでるか確認に・・・ なんだあれは。」
「なんですか?。」
僕も怪獣を見てみるとそこには驚きのものがあった。UFOである。僕と武田さんがあっけにとられているとUFOは何とこちらに向かってきた。
「な、なんかこっち来てないすか?。」
「に、にげるぞ!。」
僕たちは必死に逃げたがUFOに勝てるはずもなくUFOは僕たちの前に着陸してきた。
「お、おりてこい!。」
ぼくはUFOに向かって声を張り上げる。しかし、降りてくる気配はない。そのときUFOから声が聞こえた。
「おりてくるもなにも・・・。俺自身が宇宙人だ!。」
「ど、どういうことだ。」
このUFOの話を聞くとUFOは乗り物ではなくUFO自体が生物だということが分かった。つまり、円盤生・・・ これ以上はやめておこう。
「ふむ、しかし何で怪獣の中に…。」
武田さんの質問にもUFOは答えてくれた。いわくUFOにとってあの怪獣は高く飛ぶので宇宙に行くときの使い捨てロケットのような役割を果たすらしい。なので怪獣の中に紛れ込んでいたというわけだ。幸いにもつかれるが頑張れば宇宙には帰れるらしいので、UFOは宇宙に帰っていった。
「人騒がせなUFOですね。」
「・・・まったくだ。」
悪者図鑑 ファイル2 ジャンプゴン
身長40メートルの大怪獣。体重が重く定期的にジャンプしないと背骨が折れる。UFOに寄生されることもある。




