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鉢巻マン  作者: 大怪獣
16/21

コンビ誕生。

 ここは宇宙の隅のほう、人間が到達はおろか観測もできない場所。ここには大帝軍の本部があった。そして今、軍の幹部(チッキム大将)による作戦会議の真っ最中である。

「一刻も早く地球を手に入れることが大帝様のお御心だ。しかし、地球を征服するにあったって邪魔な存在がいる。そう、鉢巻マンだ!。誰かツワモノはおらんのか!。俺が鉢巻マンを倒すという気概のあるやつは!。」

チッキムは声を荒げる。しかし誰一人として気概のあるやつはいない。鉢巻マンの強さはみんな知っていた。しばらく静寂が続いたがチッキムがやれやれという顔をし会議を再開しだしたことにより時は動き出す。

「・・・よし、鉢巻マンを倒した奴には一億の賞金を出そう。」

!!!会議室はざわめきに包まれる。それでも手は上がらない。死んでしまっては賞金もくそもない。手が上がったのは十分後のことっだった。その手は二つあった。


 「今日も暇だなー。」

派出所は相変わらずのひまっぷりだった。姫川さんの高校の卒業式も無事終わり晴れてここに配属となった。薬を飲んだのが卒業まじかだったのは不幸中の幸いだといえるだろう。武田さんはロンドンに出張中だ。なんでも大帝についての会議に出ないといけないらしい。

「久岡さん、光子力パンチ、できるようになりました!。」

姫川さんのかわいい声が聞こえてくる。実は一緒に住むようになってから光子力の使い方を徹底的に教えている。呑み込みは早すぎず遅すぎずといったところだ。最初は俺に遠慮して控えめな感じだったが、少し一緒に住めばあっという間に仲良くなった。まあ、年も十年離れてないしな。

「すごいじゃないか。あとで空き地で見せてよ。」

「はい!。」

まっ、なんだかんだでいい子で   どかーーーーーーーーーん。 ・・・なんだ?。


 何事かと思い外に出るとそこには二人の女が立っていた。一人は全身を赤い服で、もう一人は全身を青い服で覆っていた。

「何者だ!。」

とりあえず聞いてみる。

「我々はべったり星人である。お前に聞きたいことがある。」

二人は同時にしゃべり独特の雰囲気を作り出している。雰囲気にのまれぬよう気をつけなければ。

「・・・なんだ。」

「もしも地球が侵略されたら、お前は地球のために戦うか?」

「当然じゃないか!。聞くまでもない。」

「なるほど、じゃあ殺させてもらう!」

二人の星人は勢いよくとびかかってきた。

俺は光線を打ち一人を撃ち落とす。しかしもう一人がおそいかかってくる。そいつと戦っていると回復したもう一人に後ろから羽交い絞めにされてしまった。

(もしかしてここまで作戦通りだったんじゃ…。)

「うぐっ、がふっ。」

痛い。光線を打とうとするもエネルギーをためせてもらえない。

「私たちのコンビネーションはどうだ。」

「くっ、最凶のコンビだぜ・・・。」

その時、別の場所から光線が飛んできた。光線は命中、俺は解放された。

「久岡さん!、戦いはここからですよ!。」

姫川さんの笑顔がまぶしい。

「そうだな!見せてやるか。僕たちのコンビネーションを!。」

まず、俺が突っ込む。

「ごふっ!。」

ぼこぼこである。しかしこれでいいのだ。そのうちに姫川さんが光子力光線をチャージする。

「動くな!動くとフルパワーの光線を打ちますよ!。」

「フフフ、打てばあなたのお仲間も死ぬぞ。」

相手は僕を盾にし、油断している。しかしこれでいいのだ。

バシュン。光線が打たれた。僕は無傷だが。べったり星人は瀕死である。

「そんな・・・なぜ・・・。」

「光子力で体を満たしている僕に光子力を当てることは、コップに水をそそぐのと同じだ。普通にノーダメージだ。」

「く・・・そ・・・。」 がくっ。


 「任務完了。やったな、姫川。」

「はい!、久岡さん!。」

かわいい。思わず頭をなでてしまった。

「えっ!?、久岡さん!?。」

「うっ・・むっ・・・すッすまん。」

顔が熱い。だがそれは姫川さんも同じであることを姫川さんの頬があらわしていた。

悪者図鑑 ファイル7  べったり星人

 二人一組でコンビを組む文化を持つ。頭の良さは宇宙のなかでは中の下程度。名前の由来はべったら漬け。

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