人の惑星。 前篇。
ひさしぶり。
「ああ~、今日も暇だな~。」
僕はいつもと同じ退屈な日々を送っていた。大帝からの宣戦布告のあとも、敵が攻めてくる気配はなかった。事件が起こらないと基本的に僕たちは暇なのである。今日はもう何も起こる気がしない。寝よ「久岡!事件だ!。」・・・・・まじか。
僕と武田さんは通報があったところまでやってきた。そこには、通報通り墜落したロケットらしきものがあった。
「武田さん、どうしますか。」
「乗り込んで中の奴と話すぞ。」
「はい。」
そうして僕たちはロケットの中に乗り込んだ。中には、・・・・・猿がいた。猿は気絶しているらしかったのでとりあえず派出所に連れて帰ることになった。なんというか本当に普通の猿だった。
次の日、猿は目を覚ました。そして驚くことに、日本語をしゃべり始めたのだ。
「助けてくれてありがと。」
「別に構わんよ。ところで君はどの星から来たのかね?。」
「すんません、墜落のショックで記憶があいまいで。」
「そうか・・・。」
「ここはどこなんすか。」
「ここは地球という星だよ。」
「地球…なんか聞いたことあるような」
「まあ、なぜか言語も一緒だし聞いたことあるかもな。ロケットは権藤博士に直してもらうからなおるまでゆっくりしていくといい。」
「ありがと。」
こうして今回は大した騒ぎにはならなかった。超珍しいことである。
「権藤博士、なおりそうですか。」
「まだ何とも言えないですね。技術的には地球より進んでいる印象ですがべらぼうに進んでいるわけではなさそうなので、一部のパーツを地球のものに変えれば多少性能は落ちるかもしれませんが、なおる可能性があります。」
「わかりました。お願いしますね。」
「任せてください。」
「では、私はこれで。」ガチャ
・・・帰ったな。一息つこう。それにしてもなかなか立派なロケットだな。正直なおせるかわから・・・・・まてまて、弱気になるな。権藤の名が泣くぞ。とりあえず気合を入れなおして作業に取り掛かることにした。・・・なんだ、このマーク。…変なの。
猿が来てから3日がたった。ロケットはまだあまりなおっていないらしい。今日は僕と猿の二人である。武田さんは偉い人に呼ばれたらしい。大帝のことだろうか。
「久岡さん、おら宇宙帰れるかな。」
「・・・きっと帰れるさ。」
次の日、武田さんが帰ってきた。暗い顔で。
「久岡、大事な話がある。こっちにこい。」
個室に僕たちは入る。猿は外にいる。個室は二人だけになった。
「・・・今から言うことは他言無用だ。」
「・・・はい。」
空気が震えた。
つづく




