ひとりぼっちの侵略者。
「今日、暇ですね。」
「うむ。」
今日は何む事件が起きていないので暇である。〈なにか〉についてはもう考えないことにした。これは僕たちがどうこうできることではない。そう思っている。それにしても今日は暇だな。ゆっくりお昼寝でもす「久岡、宇宙人が攻めてきたぞ!」・・・まじか。
現場に来てみると宇宙人が町を破壊していた。幸いにも非難は完了しており被害者はゼロとのことだ。
「光子力光線!。」
ビ~~~~~。 ボカ~~~~~ン。
命中して落ちてきた宇宙人を僕は捕まえる。
「なぜこんなことをしたんだ。」
「・・・お前なんかに教えるか。」
「・・・自分の立場をわかっているのか。いわないと殺されるんだぞ。」
「知ったことか。お前なんかに教えるか。」
「・・・じゃあ、まずはどこの星から来たか教えてくれ。」
「それぐらいなら・・・・・オット星だ。」
「オット星だって!。」
武田さんが話に割り込んできた。武田さん曰くオット星は一か月前に爆発を起こして今はもうないらしい。
「なるほど、故郷がなくなったから第二の故郷にここを選んだか。しかしそう簡単に僕たちの故郷をわたしてたまるか!。」
僕は声を荒げる。地球は渡さない。
「そうか、では俺を殺してくれ。」
「なに!?。」
予想以上に潔かったので僕はおどろいてしまった。
「俺はオット星人最後の生き残りだ。やけくそでこの星をせめてみたが捕まった以上これ以上の生き恥をさらすわけにはいかん。早く殺してくれ。」
「・・・お前はオット星人最後の生き残りなんだろ?。ここでおとなしく捕まりしっかりと裁判を受ければ、生き残ることができるかもしれない。希望を捨てるな。」
「お前に何がわかる…。家族を失い、仲間を失い、同胞をすべて失った俺の気持ちがお前なんかにわかってたまるか。」
「しかし・・・。」
「殺してやろう。」
武田さんが静かに言った。
「オット星人がもうこいつだけなら別の星での文明の再始動も不可能だ。このかわいそうなオット星人が地球の折の中で寿命まで生きて幸せになれると思うか。」
「・・・でも。」
「ここで殺さないのは殺すことよりもひどい。」
「・・・オット星人、本当に死ぬのがお前の望みか?。」
「ああ、早く同胞のところに行きたい。やってくれ。」
「・・・・・わかった。」
ビー バン
僕は光子力光線を、武田さんは拳銃を打ちオット星人を同胞のところに送った。
そのあと僕たちはオット星人の墓を作った。もっともこの小さな墓がオット星人という一つの生物種の終焉を示すものであることは僕と武田さんしか知らない。
悪者図鑑 ファイル5 オット星人
オット星人最後の生き残り。やけくそになり町を攻撃してしまった。名前の由来はオットセイ。




