第五話 「あ、あんたいったい...」
わたしっっっふっかーつ!
遅くなってスイマセン。夏休みに入ったのでこれからはもう少し投稿スピードが早くなるはずです。
僕は気絶した男に生成した水をぶっかけて無理矢理意識を覚醒させた。
「ぶはっ、あ、あんたは誰だ...」
男は僕と僕の後ろに広がる四散した猫の臓物を見て安心したのか、急に泣き出した。
「は、はは、は。
そうか、あんたが俺を助けてくれたのか...
ありがとう、ありがとう、ありがとう、う、うぅ...」
とりあえずそんなことはどうでも良い。
まずはこの男からこの世界について聞かなければいけない。
「泣くのは後にして、まずはこの森のこと、この世界のことを教えてくれませんか?」
「...は?
この世界のことって、なんでだ?」
「僕はこの世界の住民ではないのですよ。
自殺したら偶然ここにたどり着いたというだけです。」
「へぇ、自殺って、むごいことするもんだなぁ。
でも、他の世界から来たって言われてはいそうですかと頷けるやつはいねぇぞ?」
疑いの目を向けてくる男
...実際は自殺ではなく、ちょっと自棄を起こしてやった実験なんだけどなぁ。
とりあえず、どうやって証明しよう。
まぁ、まずこの世界の住民の知識を確かめてみるか。
軽く問題を出そう、と僕は男を見やる。
「ところで、あなたの名前は何ですか?」
「ん? あぁ、俺はガルドだ。」
「では、ガルドさん
僕達人間の身体に流れる血はどうして赤いか分かりますか?」
「そんなの、血は赤いもんって決まってるからじゃねぇのか?」
「では、なぜ息をしないと人間は死んでしまうか、分かりますか?」
「え、そりゃあ、何でだ?」
知識は、余り無いと思ってよいだろう。
僕の持っている知識が敵わなかった時はどうしようかとも思ったが、杞憂だったな。
「では、何故血が赤いか、それは血液中に存在する色素によってそう見えるのです。
その色素のことを一般にヘモグロビンと言いますが、これがないと血液は黄色く見えるのです。確か、そうだったはずです。」
「お、おう」
「では次に、何故息をしないと人間は死んでしまうか、ですが、人間は空気中に存在する酸素という物質を体内に取り込むことで生命活動を維持しています。多すぎてもいけませんが、ま、詳しいことを言っても分からないと思いますので、とりあえず酸素がないと人間は死んでしまうのです。」
ガルドは口を開けてポカーンとしている。
「これで、僕がこの世界の住民で無いことがわかりましたか?」
ポカーン。まだポカーン。
水ぶっかけてやろうか、こいつ...
説明内容が間違っていたら、指摘よろしくおねがいします。
おぼろげな記憶で書いているので、たぶん曖昧で間違っているかと。。