vol.6
vol.6はちょっと短いです。
なので今日の23時頃に、vol.7をあげようと思ってます。
1日で2回更新、やったことないのでどきどきしてます!
どれくらい時間がたったのか。
遠江さんはとても話し上手で槇原さんが駆け込んできた時
「あれ?もう?」と、思ったのは事実。
こそっと携帯で時間を見ると、電話をきってから
30分ほどたっていたのにそうは感じなかった。
「誠さん、何やってんですか!」
口調は厳しいものの、店内をおもんばかってか声はさすがに小さい。
「何って…何だろ?」
小首を傾げてこっちを見られても困る。
「拉致です」と言いたいのは山々だけど
本人に全くその気が無いようなので早々に思考を切り替える。
「何なんでしょうね?」
そう言うのが精一杯。
私達の言葉を聞くと、槇原さんは脱力したようにがっくり肩をおとした。
「水口さん、ごめん」
槇原さんに謝ってもらう事ではないので小さく「いいえ」と答える。
だって本気で逃げる気が合ったのなら
どうとでもして逃げれたはずなのだから。
最初はともかく、途中からこの場に留まったのは
他でもない、私の意思。
会話している私達を何故か遠江さんが
ニヤニヤした顔で見ていた。
*
店に入ってきたときに注文したのか
カフェオレが槇原さんの目の前に運ばれてきた。
そういえばうちの店でもカフェオレ注文してたな この人
ふと思い出し、疑問をそのまま口にしてみた。
「カフェオレ、好きなんですか?」
「好きと言うか…本当はコーヒーの方が好きなんだけど
コーヒーって刺激物でしょ?だから少しでも…ね」
少しでも何なんだ?
たぶん顔に出てたんだろう。
槇原さんは喉を指差して「声」と言った。
声?
確かにこの人達は良い声してるけど
遠江さんはコーヒー頼んでるし?
あ~訳わからん
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ま、いっか 関係ないし。
私が関心を示さなかった事が良いことなのか
悪いことなのか、いつの間にか男二人が何やら話し込んでいた。