思いやり
たくさんの人が思いやりから遠ざかろうとする
だけど人間は馬鹿になるように創られていない
生まれてある程度普通に成長した人なら思いやりがどういうものなのかを知っている
その人たちは自分よりも強くて社会性も力もある人間に思いやりを求めて
思いやりを得られなかった人たちだろう
そういう人たちは自分の感情とだけ向き合い、
自分の願望をかなえるために人を傷つけることになったとしても
思いやりなどかなぐり捨てて戦い
人の立場に立ってものを考えることなどできずに
嫌いな奴は弱者だろうがなんだろうが徹底的にいじめる
やがては自分の欲求の為なら罪のない穢れのない人まで傷つけているようになる
そういう人は自分が穢れにまみれているというのを知っている
穢れている人が穢れを知らない人を疎んじるのもすべて自分のため
事の発端は、思いやりを求めた人から、思いやりを与えられなかったこととはいえど
その醜い姿は穢れのない人からしてみれば大迷惑だ
いつからだろう
この世から思いやりが消えていったのは
思いやりのある大人は血を流したんだろうか
私は欲求の満たし方が彼らとは違う
自分の両親とも違っていた
だから、傷つけられる自分を愛おしんで生きた
その結果が人を傷つけられない人になった
ただたんに自己主張することだけは忘れなかった
いつの間にか、孤独になっていて、
孤独な人を探すようになった