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歓迎会の前 理事長と副会長

 4時間ほど前___新入生が続々と校門から入ってきているのを一人の生徒が屋上から見下ろしていた


「アイツがいない?まさか別の学校を・・」


 入ってくる新入生を見ながらなにやら呟いていた。そのまま見ていると屋上の扉が開き生徒は振り返る

 そこに立っていたのは染めてもないのに黒く短く切りそろえられた髪のけに顔には少ない小じわその見た目は若々しく30代といわれてもおかしくない風貌をしている。

 片眼鏡をかけ、首元に猫を巻き付けた男はそのまま生徒の横に立ち一緒に新入生を見下ろし始める。

 その人物はこの学校のトップであり島のトップでもある理事長その人である


「爺様」

「何をしておるかと思えばだれかを探しておったのか?」

「誰を探しているか分かったうえで言っていますね。」

「先に答えておこうと思うがアイツも入学するぞ。」

「そんな馬鹿な!?新入生リストにはアイツの名は書かれていなかった。だから入学するはずがないと」

「不思議なことを言うのぅ。ならお前はあいつが入学しないと分かっていて屋上から来るかもしれないと観ていたと?それともあいつのことではなく妹の事だったか」

「違います。妹が来るのはリストを見て知っています。ただアイツの名がなかった。気がかりだからここで見ているだけです。」

「アイツは自分を変えるといっておった。だから偽名で手続きを終えておる。リストの名からは分からんよ。」

「偽名ですか。無茶をしますね。いったい彼に何があったんですか?」

「それは答えられん。知りたければ見つけ出し自分で問いかけるんじゃな。答えてくれるかどうかは知らんがの」

「孫として聞いてもダメですか」

「孫としてもじゃし、生徒会副会長のお願いとしても答える気はない。自力で何とかせよ。妹と協力するというのは許してやろう。」

「わかりました。自分で勝手に動きます。」

「うむ。それより昼の事じゃが」

「私は欠席します。では」


 そういうと返事を聞かず生徒は屋上から去っていった。


「孫の愛想が悪い。おじいちゃん哀しくなる」

「にゃ~ん」


 すでに孫は去り返事をしてくれるのは首にいる猫だけである

しばらくそこで見ていたがこちらを見上げている生徒と目が合った気がした。

その新入生こそ副会長が探していた人物である。


「お前にこの学校はどう見えるかの。卒業までの三年間で何を考えるか感じるか楽しみじゃわい。・・さていくかの。」

「にゃーん」


 その時普段は使うことのない携帯の着信がポケットの中から響く。

それは緊急時にしか使わない連絡用であった

 ピピピピ。ピピピピ。ピピ


「ワシじゃ。何事じゃ?」

「すいません島主様。赤い木の枝が折れていて緊急の連絡を。」

「ふむ、監視カメラは確認したか?」

「いえ、これから確認するところです。」

「了解した。ワシはとりあえず現場を見に行くとしよう。警備主任に連絡をし現場に来るように伝えておいてくれ。」

「了解です。」


「ふぅ。仕方ないのう今回は参加できそうにないな。連絡はしておくか。

 さて、ワシは行かねばならんお前は新入生たちと顔合わせでもしてきなさい。」

「にゃーん」


 そういうと猫はスッと首元から地面に降り立ち少しだけ開いていたドアの隙間から校舎内に戻っていった。


「こんな時に赤い木関連とは。まったくなんで今日に限って・・・もしもしワシなんじゃが実はな」


 ぶつぶつと言いながらも校長に欠席の連絡をするのであった

理事長はこの島のトップです。島のなにもかもの最終的決定権をもとます。

序列で言うと島の№1が理事長、№3が三和校長となります。

この学校だけで言うと№1が理事長、№2が三和校長です

 

理事長=三和校長は父=子の関係、  理事長=副会長は祖父=孫の関係です

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