歓迎会4
「止めて悪かった。食事を続けながらでいいから聞いてください。・・・すまないが、ですます口調はしんどくなったから素で話させてもらう。
本当は理事長も来る予定だったんだが急ぎの用が入ったらしくてな。挨拶はどこかの機会にすると聞いている。
五十嵐君、生徒会から何か言うことはあるかね?」
「そうですね、挨拶をと思ったんですが生徒会メンバーがそろっていないのでそれはもういいです。だから一言。
新入生の皆さん!皆さんの中に生徒会に入りたいという方がいたらぜひ生徒会の門を叩いてくださいね。私や副会長が面接的な審査しますが誰でも入れますよ。よろしくお願いします。」
「では私からも補足をするが、だれでも生徒会には入れる。過去には極道の息子も会長をやっていたからね。ただ覚えていてほしいのは生徒会メンバーになったからと言って次の生徒会長になれるというわけではない。他の学校にはないがこの学校の生徒会長は私か理事長が生徒の中から選びますので。
普通なら生徒が立候補して複数いたら投票制が普通なのだがこの高校は特殊なのでね。ただ生徒会メンバーについては我々は関与しない。会長が選ぶだけだ」
つまり生徒会長は校長、理事長の認めた生徒。ということになる、生徒会長が生徒会メンバーを選び次の生徒会長にと後押ししても結局は通らないのか。さらに生徒会長の立候補も不可と。かなり特殊な形である。
「さて、先生方集合。生徒会のみんなは準備を」
生徒会のメンバーは元気よく返事をして食堂から去っていく。何か準備するというので取りに行ったのかな。生徒会に指示を出し終えた校長は続いて集まってきた先生方に何かを手渡し指示を出す。
先生方はばらけて生徒一人一人に何かを渡していく。俺も受け取ったので見てみるとビンゴカードだった。
どうやらゲームをするみたいだ
「全員の手元に渡ったかな。お、いいタイミングだ」
生徒会が戻ってきて準備をしていく。ホワイトボード、机、ビンゴ玉が入った回すやつ。
「ビンゴはみんな知ってるな・・・これで出た番号はホワイトボードに書いていくので間違えないようにな。景品は用意しているが、先着順な上に全員分はさすがに用意していないのでビンゴしなかったものは運が悪かったとあきらめるように。不正をしないように一応こちらでビンゴしたカードを確認する・・食べながらでいいので参加してくれ。ではよろしく頼む。」
「はい。それではやっていくのでビンゴしたら校長にカードを渡してください、また2回目、3回目はないので景品はよく考えて持って行ってくださいね。」
俺は特に参加する気もなかったがとりあえず番号のところは折っていこうと思う。というより景品はいったいどこにあるのか。それらしいものは机にもこの部屋にもない。
「最初は10番!」
五十嵐生徒会長が出た番号を読み上げ生徒会の一人がボードに書いていく。他の生徒も食べながら参加しているようで「よっしゃ。」という声も聞こえる。なおマイクを使って言っているので生徒たちが話していても問題なく聞こえる。ちなみに俺は無かった。
その後、しばらく続きリーチも何人か出たようでウキウキしながらビンゴする番号が呼ばれるのを待っている、そうなるともう食事ではなくカードや番号を呼ぶ生徒会長に目線がくぎ付けになっている。席を立って料理を取りに行く生徒もいたようだがボードに書かれていることでおいていかれることも無さそうだ。
俺は穴を八つ空けたカードを手元に置いて料理のお代わりといこう。
「91!」
「ビンゴだ」
どうやら誰かビンゴしたようでざわっとする。その人物はカードを持って校長のところに行く
「こういったのは生徒が一番だとおもうんだがな。」
「ビンゴしたものは仕方ないだろ」
ため息をつく校長に四月一日はカードを渡す
「不正はなし・当たり前か。」
「そりゃあそうだ。んな事したらあのオッサンに何されるか。」
「確かに・・・わかっていると思うが生徒のことを考えて選ぶように。」
そういって手元にあった用紙をはさんだボードを手渡す。それを少しの間眺めてから一緒に渡されたペンで何かを書いて席に戻っていく。
どうやら校長のそばにあるボードに挟んだ用紙に目録のような形で書いてあると思われる。すぐに渡せるようにはしていないらしい。
「四月一日先生何があったんですか?」
「何を貰ったんですか?」
唯一景品を知っている四月一日に質問を飛ばす女子生徒。四月一日は少し思案したあと、ゲーム好きの男子が喜ぶもの、甘いものが好きな女子が喜ぶもの、など抽象的な言い方をする。また、自分が選んだものに関しては生徒が選べないお酒にしたそうだ




