表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第四帝国建国に向けて

あらあら、寝ちゃった

から

それからアドルフヒトラーは新しい人生を歩み始めた。今やすっかり苦痛はない。ただ、たまに見る悪夢はいまだに続いている。あの恐ろしい悪夢、絶滅戦争を。

たが、すっかり丸くなったわけではない。これは自分の国を世界一にしろという神からの試練だと私は思っている。だから、一刻も早くこの国の政治に乗り出したいところだった。

3歳になって言葉が話せるような年齢になったころ、親たちの新聞を必死に読み漁った。わからないところは親に聞き、できる限りの情報を集めた。そしてこれからの人生設計を脳内にインプットし、寝る前にシュミレーションを何回もした。


実際、世界を征服するまであと少しのところだった。だが、結局は負けた。その理由はいくつかあるが、まずイギリスを落とせなかったこと。次に日本がアメリカと戦ったことでアメリカというチートが敵についたことだ。日本人は何を考えているのかわからないが、あの調子じゃすぐに負けるだろう。

私は今、マリエスタード王国という国に住んでいるが、王国は12年前に大戦争で負けている。そのせいで賠償金140兆ゴールド(今の日本円にして70兆円)という、バカみたいな借金を負わされている。と、言うわけで王国は現在失業者が急増しているようだ。王国の国家予算はたった90兆ゴールドだというのに、こんな賠償金を背負わされたらそうなるわけだ。王国内は絶望の海だ。私が生まれた家、フランシス家は父親が政府の高官だったのでそこまで金に困ってはいないが、節約を余儀なくされる。

隣の国、クライシス共和国は歴史でいうところのソヴィエトにあたる。共和国は戦争に勝った側だが、王国との戦争でかなり金を消耗したようだった。現在は立て直しているというが……


最も重要なのは、世界征服に必要な仲間の国だ。うまく仲間を植え付けられたとしても、またもや日本やイタリアのような国が味方に付いてくれるとも限らない。できるなら、共和国とは敵対したいところではあるが……


気づいたら私は学校に入学していた。それまでに私は、男の子なのに非常に物静かなことして不気味がられていたらしいが、この学校生活を期に友達を増やす必要がありそうだ。後の人生の為にも。


さて、ここで一つ疑問がある。なぜ私が『王国魔導兵科学校』に入学させられたか、だ。この世界に飛行機なんてものは存在しない、代わりに空飛ぶ箒や魔法の杖など、ディズニーじみたものがたくさんある。(ヒトラーが生きていた時代にはもうディズニーはあった。彼が書いた絵画の中に、ディズニーキャラクターを描いたものだってある)

親は私に兵隊になれというのか?兵隊になって軍師として活躍しろと…?それとも……と考えているうちに気づいた。この学校は全寮制であることに、家に帰れないということに!

だがそれは大して問題ではない。とにかく、今は友達を増やして仲間内での影響力を増さなくてはならない。第四帝国建国はこれからだ。

だから私は第二学年のガキ大将である、ジョン・モーラーに目を付けた。貴族気取りのガキが、好き勝手やっていたらむかつくだろう?こいつを下につければ、手っ取り早く仲間が増える。

皆がモーラーにすれ違うたびに挨拶をする中、わざと無視してやると奴は案の定、食いついてきた「おい新入り、いじめられたくなかったら先輩には挨拶することだな」

「挨拶?なぜ私がわざわざ君にしなければならない?」

「あぁん!?お前生意気なんだよ!俺様に逆らうな!」

「逆らうな……か。面白い、お前は所詮ただの貴族気取りのガキ、そこまで威張れるのは何かあるからだろう?」

そこまで聞くとモーラーは鼻で笑った。

「いいだろう教えてやるよ、俺は喧嘩、魔法、勉強、全てにおいて最高の成績を取っているからだ!」

「そうか……残念な人間だな、君は。私も一年の中では成績は一位だが、威張るようなことはしない。間違ったことをする奴には少し反抗するだけだ」

「俺が間違ってるっていうのか!?」

「そうじゃなきゃここまで話さない。お前のような何の生産性もない性格の相手は面倒だからな」

「貴様、平民が貴族の俺様に何言ってんだ!!ふざけんじゃねぇぞ!!」

「ふざてるつもりはない。私は至極真面目だ。それに、貴族というのは平民に頭を下げ、領地をよくするのが仕事だろう?まさかその仕事を放棄しているのか?それならば、君はただの無能だ、私がやった方がまだいい」それだけ言うと、モーラーは殴りかかってきた。


もちろん、この喧嘩に負けるのは人生設計にない。ただの喧嘩自慢になりかけているが、仲間を一気に増やすにはもってこいだ。モーラーはすでに満身創痍になっていた。

一度目の人生では少年期に討論を学んだが(ヒトラー著「我が闘争」より)二度目の人生ではまさか喧嘩を学ぶとは思わなかった。

「モーラー?喧嘩においても最高なんじゃなかったのか?」

そうして私は1年から2年の層を味方につけた。


まだ終わってはいない。次に生徒会に立候補する。そして学校自体を味方につけようという算段だ。最終的にはこの学校をもとに政党を立ちあげる。一年と二年から票をすべて分捕れれば生徒会長の座は間違いないだろう。だからスピーチ、意気込みの時間では過去に経験したスピーチを生かした。

「親愛なる学校生徒たちよ、我らが住むマリエスタードは今や滅亡の危機にある。それに伴って、わが校の授業や設備も節約、低コスト化が進み今や森の中にあるボロい建物と化してしまった。ここに、20年前の建物の絵があるが、これと比べてどうだ?少なからず、水道の設備は撤廃され、代わりにカエルの住む井戸を使うことになった。水洗式のトイレは使えなくなり、更衣室や寮の壁も経った3センチしかなく、防音も寒さ対策もままならない。夏にはおびただしい数の蚊が発生し、南京虫が眠りを阻害してくる。学校から払われる月のお小遣いも、たった500ゴールド……生活必需品を買うだけでも700ゴールドだぞ?自分たちの靴下を見てみたまえ、穴だらけだと思う。だがそれも少なくとも数か月以内におさらばだ、君たちのお小遣いは1000ゴールドになり、南京虫と蚊はすっかり駆除され、水道設備も復活するだろう。私に票を入れてくれればね。安心しろ、方法はある。毎年開催される魔導大会に私は出場する。優勝者には他国への永住権が渡される。そのチケットを国内でセリにかければ少なくとも6000万ゴールドにはなるだろう」


実際にこれを成功させれば最高だろう。私に投票すれば、学校が金持ちになる。


魔導大会では、さらにスピーチを迫られた。ここでも私は、ご多分に漏れずそれを引き受けた。

「わが校の仲間たちよ、約束されていた闘争は始まった。これまでのわが校の生徒会は、偏った極左的思考、間違ったボランティア精神を推し進めてきた。その結果がこれだ。今日の朝、顔を洗おうとしたらイトミミズが紛れ込んでいた。最悪の朝だった。今までの生徒会では、何も期待できない。なぜ我々が、こんな自滅じみた思想を掲げなければならない?わが国は、戦争の原因において無実だ。なぜなら我々マリエスタードは、ただ兵隊として国を守っただけだからだ!……私が生徒会長として学校の長に着いた時、わが校を拠点にしてまったく新しい、国民のための政治を推し進めていくであろう。今の段階では、ただの戯言でしかないが、しかし私はどうしてもこの国よよくするつもりだ」


果たして魔導大会ではあっけなく優勝した。戦闘では規格外の爆破を起こし他を一掃、空中戦では箒を手足のように操りまるで戦闘機のように活躍した。


「生徒諸君よ、約束された闘争の第一ステップは終わった。セリにかけたところ今日の朝ですでに金額は2億1218万5671ゴールドにまで達した。どうだ?私に票を入れれば、この金を学校のために使える」

こうして私は生徒会長になった。


その後、学校の名前からとって新たに政治団体「王国魔導党」を名乗った。この「国魔党」は王国初の政治団体となった。

それから半年が経ち、いよいよ本格的な活動が始まった。

まずは学校内の学習環境改善と、全学年での生活水準向上を目指した。

校舎や施設の改善は、校長の賛同のもと、予算内で行えるようにし、教員の待遇や給料の見直しも行った。

さらに新入生や保護者、受験生への配慮を見直し、学校の宣伝を自ら行うことにより利益を図った。

「この王国魔導兵科学校はいわゆる、王国防軍の兵隊を育成する機関である。戦後、王国は軍隊の縮小を余儀なくされわが校の価値は一時期下がったが今や巻き返しの時である。……」


だが学校の宣伝に関しては、軍縮中の兵隊学校ということもありどうしてもうまくいかなかった。そこでかかわってくるのが我々を筆頭とする政治団体である。すでに王国には10万人規模のファンがいるが、金銭的理由から兵科学校に入る人は少ない。だから私が学校にセリで稼いできた2億以上の資金が尽きる前に王国政府に興味を持ってもらう必要がある。支援されるかもしれないからだ。

彼らの性格や口調はすべて空想で書いてます。

異世界で生活しているうちに代わっていったものとします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ