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塔のこぼれ話  作者: 炯斗
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古い話

古い話をひとつ。

聴いていくかい?じゃあ話そうかぁ。


昔々のそのまた昔。塔が一重だった頃。

小さな離島でのんびり平和に暮らしていた小さな小さなコウモリは、悪い魔法使いに捕まって、狭~い塔に閉じ籠められてしまいました。

コウモリは元々、世界中を旅していました。色々な所に行き、色々なものを見て、色々なものと出逢いました。好きなものも嫌いなものもたくさん出来ました。そして、好きなものがたくさんある場所の近くで少し羽を休めていたら捕まってしまったのでした。

塔の中は窮屈で退屈で、コウモリはいつも「外に出たいなぁ」と思っていました。

そんな時、竜に逢いました。

悪い魔法使いに従う悪い竜です。その竜は何処かで見た事があるような竜でした。姿形は記憶と違うけれど、コウモリはその竜を知っている気がしました。

悪い竜はコウモリを食べようとしました。コウモリは必死で食べられないようにお願いして、何とか難を逃れました。でもその代わりに酷い労働を課せられてしまったのです。コウモリは食べられるのは嫌だったので、渋々その労働を受け入れました。

長い長い時間が経ちました。塔は山のようになりました。コウモリは「外に出たいなぁ」と思いながら、まだまだ働いています。



そんな話さ。可哀想だろう?

なんでこんな話をって?…うぅん、偶に話したくなるんだよねぇ。大丈夫だよぉ。数分後には、君は覚えていないから。

もし次会った時も覚えていたら教えてくれる?然るべき処置をしないといけないからねぇ。


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