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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ペン回し

作者: ときじう

僕にはとある癖がある。それは無意識にペン回しをすることだ。きっかけは祖母の言葉だった。


昔の僕は夢の世界と現実をごっちゃになっていて、目が覚めるごとに今が現実か夢かを祖母に聞いていた。

そしてある日、祖母はある提案をしてきた。

何か一つのことをして、今が夢か現実かを判断すればいいのでは、と。


幼き頃の僕はその祖母の言葉に度肝を抜かれ、早速実践した。

そのすることとはそう、ペン回しだ。

夢の世界でペンを回すと誰もできないであろう高等なものができるが、現実世界では至って普通のものになる。

だから僕はペン回しを事あるごとにした。

そしてそれが癖となった。

だから今日も僕はペンを回す。














その瞬間、体が大きく横に揺れた。

その後に悲鳴が、衝撃が、痛みが、そして人の体が。


一瞬の出来事だった。そして僕の意識は途切れた。





気付いたら僕は地面の上にいた。

さっきとは全く違う、静寂に包まれた街の中に。


無意識にペンに手が伸びた。


そしてペンは硬くて軽い音を立てて、地面に落ちた。

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