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毒と浄は輝玉に宿る  作者: 狐池
旅の始まり
69/110

069 帰り道

第1章第4篇開幕です。

少し今話は短めです。

朝起きた。

窓の外の空気を吸う。

嵐の後の空気は違うね。もう少なくとも丸一日経ってるけど。

階下の食堂に降りて朝食を摂る。パーティメンバーがそろうまで待っていたが、そこまで待つこともなく食べ始める事が出来た。

今日はすぐに出発する様だ。

手早く朝食を食べ終える。

因みに俺の食べ方は練習も兼ねて手の断面から『毒蛇』を出して、それを食器に巻き付けて食べている。相当やりづらいし、簡単に毒が料理の中に入ってしまう。結構食べるのにかかる時間も多くなってしまっている。

そうそう、手といえば、昨日から手に巻いてもらっている包帯だが、どうやら『腐食』に対する耐性があるようで、それのおかげで未だに消滅することなく残ってる。何か変だなと思っていたら案の定仕掛けがあったらしい。ともかく、出発だ。しばらくは何も出来ない体だが、それもライベに戻って部位欠損治療薬を買えば何とかなる。この町にもあったらしいのだが、生憎精霊に潰されたところだったようで、残っていなかった。


馬車が止められている所までパーティで歩いていく。

半分以上が崩壊したこの町は、もうすでに復興が始まっており、資材が運び込まれて中央に集められ、それがまた各所に振り分けられて行っている。それでも完全に復興するのはだいぶ先になるだろうな。

馬車を見つけ、馬車に乗り込み、馬車のなかでぼうっとする。

まだ疲れが残っているのだろうか?なんか偶に頭がぼうっとしてしまう。

「今回の戦いは大変だった」

「本当にな、相手が強すぎた」

「最後まで歯が立たなかった」

「ああ、結局相手の耐久力が無かったおかげで勝てただけだったからな」

「耐久力が無かったというより耐久力を削っていたんじゃない?」

「どういうこと?」

「ほら、あの『花園の契約』あれって多分精霊のステータスの内の何かを犠牲にして花を咲かせるものだと思うんだよ」

「そうだったんですね」

「多分ね」

「つまり威力自体はそんなに高いわけでもなかったって事っすか」

「そうだよ、当てることだけを考えてたから」

「フェリックスが静かだね」

「寝てるのか?」

「起きてはいます」

「ほんとだ」

「じゃあどうして静かだったの?」

「なんか疲れが残ってるのか凄く眠くて」

「前も同じような事無かった?」

「言われてみればその時みたいな感じとも…とれる」

「問題なさそう」

「どうしてそうなるんですか!」

「寝たければ寝てもいいんじゃない?」

「じゃあ寝ようかな」

「いや、もう少し起きていた方が良いかもしれない」

「何でですか?」

「聞けばわかる。マリアナ」

「はい」

「大剣が何かは分かったか?」

「はい、神器です。そういってました」

「言ってた?」

「声が」

あれかな、あのスキル獲得した時に聞こえる奴かな?

「いまだにこの大剣を完全には使いこなせてないみたいですけど」

「その前に神器って何ですか?」

「神器は神が作った物全般の事だよ」

「強いんですか?」

「強いのは強いよ、種類がたくさんあるから必ずしも強いってわけじゃないけど」

「例えば?」

「武器だけじゃなくて道具とか物質とか果ては概念まであるよ」

「概念が神器ってどういう…?」

「その前に、神器には所有者がいる」

「所有者?」

「そう、その所有者だけが使える。で、その所有者が死ぬといっしょに無くなる」

あ~なるほど、神器はすべてデフォルトでエクスカリバー的な選定の力を持っているって事だ。

「所有者の判断基準ってなんなんですか?」

「私は分からない。もっと詳しい人なら知ってるだろうけど~」

「それに、もっと未来により適した所有者が現れるかもしれないのに何でその時の人物が最適の所有者ってわかるんですか?」

あ、でもそっか。最適だから選ばれてるとは限らないのか。

「それも、分からない。そういうのは学者の方々に聞いてくださ~い」

ローシェさんって凄い博識だなぁ。でもそんなローシェさんでも分からないこともあるんだ。まあそりゃそうか。

あ、そうだ

「ところで結局概念が神器ってどういうことですか?」

「ああ、代表的なのでいえば言語。いま世界中では様々な言語が使われているわけだけど、誰かに何かを伝えようとして発した言葉はすべてこの世界にいる誰もが理解できる。つまり、どんな言葉とも会話しようとしていれば会話できるって事」

コミュニケーションツールとしての言語はすべて統一されたものとして聞こえるって認識でいいのか?

「だから外国から来たっていうマリアナさんとも会話が出来たのか」

てかそれならこの国の言葉を知らなくても会話自体は出来てたって事か。

「ん?でもそれなら言語って分かれようが無いんじゃないですか?」

「言語っていう神器が作られたのは割と最近らしいよ、それでその前までは違う国の人とは会話できなかったらしい」

「じゃあ今は?」

「独り言とかの相手に伝えようとしての発言じゃない言葉は別の言語として聞こえる」

「…、/_-^|/<+;`~\#'->|^%」

「なんて?」

「言おうと思えば故郷の言葉でも言えるらしい」

「なるほど」

「という事なのでどうやら言語が崩壊することはないそうです」

「あ、もう一つ疑問が…」

「言わなくても多分知らないと思うけど」

「【言語】の所有者って誰なんですか?」

「し~らない」

「あ」

でもやろうと思えばあれが出来るのか?

「やっパ神器関連とナルとローシェさんデも知らないことがあるンですね」

「なんと言ってるんだ?」

久しぶりの日本語だと発音が難しいな。

「やっぱ神器関連だとローシェさんも知らないことがあるんですねって言いました」

「フェリックス君の母国語?」

「まあそうなりますね」

「じゃあ改めて寝ます」

「お休み~」

「お休み」

「ああ、ゆっくり休め」

「お休みなさいっす」

馬車の中で目を閉じる。

そして訪れた暗闇にやけに音が響いた。

ガン

馬車に何かがぶつかった音だ。

カイさんが違和感を感じたのか止める。

ドアを開けて、外に落ちていたものを拾う。

「石?」



名前・種・Lv

フェリックス・人・72

攻113/50 防228+45 魔167 精192+25 俊121+2 器121-10

HP281 MP276

スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗 調合 装備装着 十頭蛇 病原十蛇 魔力剣

装備 黒覆布 聖銀長籠手 国亜竜鞘+鱗鉄短剣

耐40 80 40(35) 重+17

装備スキル 開放 閉鎖 武装


日本に来たばかりの外国人のような発音になってるけど、言葉自体は流暢っていうちぐはぐ感

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