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毒と浄は輝玉に宿る  作者: 狐池
旅の始まり
68/110

068 後処理

そういえば、あの子に彼の事話さなくていいの?多分関係者でしょ?

いや、別人であり、赤の他人だろう、奴の出自を考えるとあいつに親せきがいたとも思えぬ。それにあいつは子を残さなかった。そして何より

何より?

あいつはすでに死んでいるのだ。

そっか、確かに。

だが、話しておくべきことはあるかもしれぬ

じゃあ花園を見たら一度戻って話しよっか?

ああ、それが良いだろう

山、ここか

わあぁぁ、きれぇい

お前が目を輝かせているところなど初めて見た。あの頃のお前はいつも戦いのせいで暗い目をしていた。

ごめんね

…我が言いたいのはそういう事ではない

じゃあどういう事?

あいつには、お礼を言わなければなるまい

そうだね、ちゃんとお礼を言わなきゃね

ああ、もう一つあいつと話すことが増えた

そうだね、あの子に話してあげたいことが増えたね



結構長い間寝ていたかもしれない。

何日寝ていたのかは分からないが、起きたら昼だった。

その後精霊たちと話し、そして朝…昼食を食べに降りた。

降りていった所、誰もいなかった。

みんなどこにいるんだろ?

しばらく待つか。



「…あ」

「どうしたの?」

「そういえばお腹空いたなって」

「確かにずっと倒れてて何も食べてないって聞いたから」

「そう」

「食堂に降りて何か食べる?」

「そうしよう、リーダーたちも誘って」

「良いと思うよ」

まず隣の部屋、確かフェリックスがいるはず。

「いない」

「あれ?先降りたのかな?」

気を取り直して次、カイさんがいるはず

「いない?」

「みんな先に降りてるのかな?」

でも一応全員の部屋を訪ねる。

ローシェさんがいるはずの部屋だ。

「ローシェさん」

「は~い」

ローシェさんはいた。そして何も言わずについてくるのできっとローシェさんも空腹なのだろう。

そして最後、リーダーがいるはずだ。

「リーダー」

「どうした?」

「昼食に行きましょう」

「ああ、確かに空腹だ」

「そういう事だったのか~」

「何だと思ったんですか?」

この人はいったい何を言っているんだろう?

「何も考えずについてきちゃった」

「そんなに空腹だったんですね…」

「魔力も使いきっちゃったし肉体的にも疲労がたまってるしね~」

「じゃあなおさら早く食べに行きましょう」

「そうだ、早くいこ~」

食堂へ降りていくと、フェリックスが一人で座っている。

何をしているんだろう?



あ、マリアナさんが降りてきた。

でもカイさんがいないな…

どこに行っちゃったんだろう?

「カイさんを探しに行ってきます」

「いい、私が行ってくる」

確かにマリアナさんの方が速いけど

「その体で転んだらどうするつもりだ?」

「確かに」

起き上がるの大変そうだ。腕の無くなった感覚に段々慣れてきてしまっている。これはまずい。

早急に部位欠損治療薬を調達せねば!

いつのまにかマリアナさんはカイさんを探すために外に出ていた。

速いな、マリアナさん。

「さあ、先に用意してしまおう。どうせ時間かかるし、ちょうどいいくらいになるでしょう」

「ローシェが速く食べたいだけだろ」

ローシェさん、凄いお腹空いてるんですね。


しばらくして、マリアナさんがカイさんを連れて戻ってきて、その後結構すぐに料理が来た。

「宿の料理って料理しなくていいから良いですね」

「そもそも君その手でどうやって料理作るつもりなのさ」

「やりようはいくらでもありそうですけどね、例えば、……!」

「例えば?」

「それだ!」

「どうしたんだい急に立ち上がって」

「フェリックス、落ち着け」

「『毒蛇』だ!」

「ちょっと待って、それで料理するとか正気の沙汰じゃないから!本当に死人出るよ、君の毒だと!」

「あ、いや。そっちは半分冗談のつもりでして…」

「じゃあ、それだ!は何なの?」

「『結剣』ですよ、あれ、使えるじゃないんですかね?」

「おお、名案だね。あれだったらある程度軌道修正もできるだろうし、あれの応用で『結剣』を疑似的に再現するのは良さそうだね、なんなら10本の短剣同時操縦できるかもだし」

「光明が見えた!昼食が終わったらさっそく!」

「楽しそうで何よりだ」

「まあでも雑用できないってところは何も変わってないよね」

「それは…何とかします」

「フェリックスがそこまでやりたいことがあるのなら主発は明日にしてもいいが、どうする?」

「良いと思う」

「でも、どこに向けて出発するんですか?」

「ライベだ、本拠地に帰るぞ」

「おお!やった~わが家へ~」



昼食を食べ終わり、各々の行動に戻ろうする直前の事だ。

「ビルトの皆さんが止まっている宿ってここで間違いないですよね…」

「ん?誰君」

「嘘でしょ!師匠!」

「冗談冗談」

「にしてもひどい冗談ですね」

これはさすがにペールさんも傷つくだろうな。

「何の用ですか?」

確かに何の用だろ?

「忘れてるんですか…?」

「私は覚えてるよ、依頼の報酬でしょ~」

「そういえばそんなこともありましたね」

「僕そんな存在感薄いんですかね…」

「というよりは存在感強いのが多すぎた」

「ほう、それは我の事か?」

「そうそう、一人称我の町破壊の犯人…ってなんでいるんだ!?」

「そういえば言っておかなければならないことがあると思ってな」

「ごめんなさいね、たびたびお邪魔して」

「度々?さっきも会ったの?」

「そうだよ、花園の場所を教えてって」

「あ、あ、あ、あ…」

「どうしたんですかペールさん」

「この方って精霊じゃ…」

「多分そうですよ」

「凄いなぁ」

「ちなみにさっきも言ったけど町を破壊した暴れん坊」

「我は…なんでもない」

何かを言いかけたけど何だろう?

「さあさあ、無駄話している時間が惜しい、それぞれ時間は有意義にね」

「あ、そうだ」

マリアナさんがどっか行った。

「ふむ、そうだな」

リーダーも同じく

「そうっすね」

カイさんは上に上がっていった。

ローシェさんとペールさんは何か話し合いながら外に出ていった。

「じゃあ俺も」

「待て、我は話があるといったはずだ」

「なんかめんどくさいのじゃないですよね…」

「そうではない、聞いておいて損はないと思う」

ほんとかなあ?

「分かりました。お願いします」

「分かった。ありがとう、お前のおかげで彼女の願いがかなった」

「おめでとうございます!」

「それと、もう一つ。今は詳しく言わないが」

「戦力が必要になったら、最後になったら、我のところへ来い。お前の戦いに力を貸してやろう」

「どういうことです?」

単純に力を貸してくれるって訳でもないのだろうが…

「分かりにくいかもしれぬが、何とか理解しろ」

「ちょっと待ってください」

最後?そして戦い…最後の戦いというと思い浮かぶのはラスボスだが…

それに該当する存在がいたとして、俺がそいつと戦うっていう根拠にはならなくないか?

「俺がそいつと戦うっていう確証は何処から?」

「…お前が似ている奴は戦った。それだけだ」

「もっとも、あいつはお前よりも難易度の高い戦いに挑んだがな」

「ふふ、やっぱり彼とこの子を重ね合わせてる」

「うるさい」

「あいつであったら、きっと我の事を妥当し、その上でお前の願いを叶えるために認識のずれを指摘する。こいつと奴では全然違う。」

「まあ、だから我も手伝っていいと思ったのかもしれないがな」

「あの…さっきから言ってる「あいつ」って誰ですか?それにおれとの関係性もいまいち…」

「自分で知りな、それが一番だよ」

そうか…



「まだ残っているのですね、ビルトというパーティは」

「そのようです」

「良かった、追う手間が省けた。他のパーティを追うのに時間がかかって夜になってしまいましたがまあいいでしょう。」


「どうだったの?」

「意外と難しいですね、単純だと思ったんですけど…でも確実に難易度は下がってるはずなので、もう一息頑張ります」

「頑張れ~」

「そういえばペールさん?」

「ああ、千車旅団に合流するために急いででどっか行ったよ、もともと依頼の報酬を渡すためだけに残ってたみたいだから」

「へえーそうn」

「ビルトの皆さんですね」

「あ、大音楽家さん」

教えてもらった名前ではメロさん。

「依頼の報酬と精霊と戦ったときの分です」

「いや、精霊と戦っと時の分はいらない」

「いえ関係ありません。あなた方は良くても私は満足できません」

「もらえる分は貰っておこうかな~」

ローシェさん…

「全く、演奏がつぶれたのも町が半壊したのもこんなに奔走することになったのもすべて精霊のせいです。あの暴力的な建造物は会期さえいなければもっと楽だったはずなのに」

あの毒舌音楽家がなんか今日はあまり毒舌じゃないな。

不自然だ。それともだれか対象がいないときは割と普通なのかな?

ともかく、予想外の人物の訪れも終わり、大規模な戦闘も終わり、今日跳ねることにしよう。

明日はライベに向けて出発だ。今日はゆっくりと眠って、この先何が起きてもいいように休んでおこう。

この調子だと次も何が起きるか分かった物じゃないからな。

ほら、帰るまでが遠足とかよく言うし。

部屋に戻る。荷物は全くない。

精霊と少女が帰る時に、部屋での荷物整理(収納袋に突っ込む)の手伝いをしてもらったからだ。


さあ、寝よう。



名前・種・Lv

フェリックス・人・72

攻113/50 防228+45 魔167 精192+25 俊121+2 器121-10

HP281 MP276

スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗 調合 装備装着 十頭蛇 病原十蛇 魔力剣

装備 黒覆布 聖銀長籠手 国亜竜鞘+鱗鉄短剣

耐40 80 40(35) 重+17

装備スキル 開放 閉鎖 武装


第1章第3篇花とハープとユニークと 完結です。

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