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毒と浄は輝玉に宿る  作者: 狐池
旅の始まり
65/110

065 反撃の撃ち上げ

城壁って書いたけど、街を囲む壁の事です。

本当の城壁とややこしくなりそうですね。

嘘だろ!?

それは反則だろ!何のためにこれまで魔力を削ったと思ってんだ!

全ての労力を無に帰しやがったぞこの野郎!

でも少なくとも何か条件はあるはずなのだ。

精霊の発言から時間経過が条件にあるのは確実だとして、もう一つが分からない。魔力に変換するならばHPとか削ったのか?でもそうなるとこの量の魔力に変換してるんだから即死してもおかしくないくらいにHP削れると思うけど…



一方他の人たちは遠距離攻撃を精いっぱい撃ち込んでいる。

嵐は今や物理的な風だけでなく、魔力的な力まで纏い始めている。

その影響で物理的に矢をそらす働きだけでなく、魔術もその風によって吹き飛ばされている。他の人たちも屋の勢いを強める弓への追加効果など様々な工夫をしているが、それでも勢いがかなり強まった今の嵐にはすべて飛ばされてしまう。

どうにかして攻撃を受けさせるようにしなければならない。

それに必要な条件は、風によってそれない質量と、風魔術の影響を受けない事、その二つがそろえばきっと相手に届く攻撃が出来る。

でも第一それだけの質量のある魔術が相手に対処不可能な速度で飛べるか分からない、それに風魔術の影響を受けないとは簡単に言うが、その魔術も見当がつかない。

二つの条件から考察すると魔術によるコーティングがなされた大砲の弾、だと思う。でもそんなものを用意するのは…

ローシェさんか

そうだローシェさんがいる。ローシェさんに作戦を持ちかけてみよう。

そして主導防御をされると結局届かないから、精霊に両手攻撃の状態を作らせたい。そのために今いる49人で隙を作ってもらいたい。

そんな身勝手通らないか?

それに通るかどうかも分からないんだ、そんな交渉を受けてもらえるわけがないかもしれない、

でも、通る可能性があるんだ。

ひとまずローシェさんに交渉してみよう。

頭の中でイメージを固めるんだ。どのような属性で、どんな風な構造にするか…

一発限りでもいい、弾も含めて細かく構想を練る。

構想を固め、ローシェさんに話しかける。

「ローシェさん、ちょっと話があるんですけど…」

「ん?」

「こういう事ってできますか?」



くそ、攻撃が全部弾かれる!

もう直接攻撃に行った方が良い気がするんだが…

「ソフィー、フレヤ!」

「どうしたどうした?」

「方針転換だ、俺とニックに補助魔法を」

「何を補助してほしいですか?」

「跳躍力、敏捷性あたりだ」

「りょーかい」

「分かりました」

「ソフィー、リーダーの方お願い」

「分かりました」

「そんな堅苦しくなくていいのに」

「はい…」

「ニックー!さっさと行ってこーい」

「はーぅうわぁあああああーー」

「リーダー、行ってきてください!」

「行ってくる」

二人が飛んだ。味方の魔術の隙間を潜り抜けて精霊へと接近していく。

「覚悟しやがれ!」

「ぶーちこーろすー」

両側から接近する。魔術などで防がれてもそれすらも突破する!

「我の力を持ってすれば、防ぐこと容易」

「はっ!じゃあ、やってみろよ!」

「ばーか」

「ただ吹き飛ばすだけ」

両手に暴風が収束し、放出される。両手から出た風によって吹き飛ばされる。ちくしょーまだ、一度も攻撃を当ててないのに!



「さーあ、エフィシェントの犠牲を無駄にするなー僕ら後衛の攻撃力、見せつけてやろうじゃないか!」

「死んでねーよ!」

「隊長、なんか聞こえます」

「あの状態で喋れるわけないだろ、空耳空耳!」

「リーダーのテンションがおかしくなった…」

「撃て撃てー」

「そのまま吹き飛ばすだけ」

ドウッ!

風を遮る物が現れた。

他のパーティの盾が風の猛攻を防いでいた。

「仕方ない、変えるか…」

「お前たちを纏めて轢き潰そう」

「何を!」



精霊が両手を真横に開く。その手から極太の横向きに倒れた巨大な旋風が放たれる。

その両手の角度が少しずつ狭まっていく。

それはさながらローラーのようにエインの都市を精霊を中心とした扇状に平らにしていく。

「なん個技を隠し持ってるんだよ!」

巻き込まれたらミキサーの様にぐちゃぐちゃにされてしまいそうだ。

でもこれを防いだらきっとチャンスが来る。【嵐の花】の消費も激しいだろうから連続で大技は使えないだろうし。

だからここを切り抜けることに集中する。

「おい、そこの奴ら!こっち来い」

みれば向こう側にかなりの人数が集合している。固まって守り切る作戦か!

「行こう」

「そうですね」

マリアナさんが走り出す。

カイさんも走り、ローシェさんは自分を強化して早くなる。

「うわぁ!」

「すまんが抱える」

リーダーに小脇に抱えられながら、物凄い揺れながら、進む。

酔いそうだ。

そしてもうミキサータイプローラーストームが間近まで迫ってきていた。

長いな、略してMTRSと下の呼び方にするか。

VS精霊組のコロニーのようになっているここではマリアナさんともう一人の滅茶苦茶がっしりした盾使いの二人が主軸になり、それ以外も防御能力の高い冒険者たちが総出で周りを固め、全力で防ごうとしている。

さらにその盾使いを支える人もいて…

これなら…!

「ぐう、う、ああああ!」

「大丈夫か?」

「御心配には及びません!隊長」

「ならいいけど!」

女性が盾使いの男性を心配している。

その女性が盾使いのパーティの隊長らしい。

女性がリーダーのパーティって初めて見たな…

ローシェさんは…

「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」

うん、詠唱してる。

けどその没頭してる姿が結構引かれてる。

俺のお願いしたことで申し訳ないけど勝てるかもしれないんだ!

両側からの圧力が強くなる。盾使いとマリアナさんが後退し、それを防ぐために二人を支える人が増えていく。

「出来た!」

ローシェさんが詠唱を完了したみたいだ。

そして完成した大砲は要望通りだった。

大砲上部に空いた穴から砲身の内部に右手を突っ込む。

俺は簡単に魔術で質量を作れる。

それを活用しようと考えたのだ。

発光石と毒を使って形が崩れないようにしつつ砲弾を形成する。

「あの人ほどは風魔術が出来ないけど…」

「あの人?」

「すぐに分かるよ、『ウィンドブロッカー』!」

「あの『ストームブロッカー』の劣化版!」

「れ…まあそうだけどね!」

さすがにひどい事を言ったかな?

「でも、任されたからにはしっかりやり遂げるよ、後輩から尊敬のまなざしを浴びるのは先輩の特権だからね」

「ずいぶんと遠回しですね」

「はいはい。で、ほんとにいいんだね?」

「いいです、もうここまでくればそんな変わりませんよ」

「まったく、価値観がどんどん常人離れしていく」

「ごめんなさい」

「いいよ、じゃあ、最後の準備をしな」

「はい」


「『複合魔術武装:爆射岩弾』」

「何が出来上がっている?」

「これに気付くとはお目が高い」

「…」

「とくと味わえ!お前のために作った特注品だ!」

ドン!!

大砲の後ろから爆発音が響く

いってぇ!

光る石の薄い膜で包まれた猛毒の弾が爆発の勢いに乗って飛んでいく。

魔術を防ぐ効果を持つ暴風も、風の攻撃を受けないための魔術の前にはほとんど意味をなさない、しかしそのわずかなずれも積み重なると大きくなる。その差を修正する手段は分からないけれど。

「『爆破』!」

「『ストームブロッカー』」

軌道が、修正された!凄い!このままならいける。

「防ぐためにはどっちかの手を使うんだな!」

因みに俺はぎりぎりまで毒を中に注ぎ込んで内部の密度を高めていたので俺の手も爆発によってなくなっている。右手首から下が丸まるだ。

これで両手を失ったが、仕方ない!

「防げない…か」

諦めた?

ダン!

砲弾と精霊が衝突する。

思えば今まで精霊は動いていない、もしかしたら動けないのかも…!

砕け散る最後に放った石の光が消えた後、見えたのはだいぶボロボロになった精霊の姿だった。

精霊は、宙に浮くのを維持できなくなったのか落ちてきて、

MTRSも収まる。

精霊が立ち上がる。ボロボロになった精霊が立ち上がり、こちらを睨む。

その目には、人の光が宿っていた。



名前・種・Lv

フェリックス・人・72

攻113/50 防228+45 魔167 精192+25 俊121+2 器121-10

HP281 MP276

スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗 調合 装備装着 十頭蛇 病原十蛇 魔力剣

装備 黒覆布 聖銀長籠手 国亜竜鞘+鱗鉄短剣

耐40 80 40(35) 重+17

装備スキル 開放 閉鎖 武装


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