046 暴力的な起床
あれ?此処は何処だろう?
夢の中かな?そう思うとそんな気がしてきた。
そうだ、スキルを使えば現実に干渉できるかな?
そういえば俺今毒によって体の方が割とピンチなんだよ
『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』『解毒』
よし、こんぐらいやれば少しは届いただろう。
病状がよくなっていますように、
それにしても、暇だなあ
早く目を覚まさないと、でも起きれないな。
体の方がだいぶ疲れていたのだろうか?なら今は休むか、死にそうだと思うけど。そのことはビルトを信頼しておこう。
となると暇だな、夢の中で眠るか?
夢の中で目を閉じる。
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が四匹、羊が五匹…
うん、寝れない。
さて、ならば何か考え事でもしているか。
じゃあ考えることは…
皆は勝てただろうか?
俺は蜂に無視されていたので今俺が生きていることはあまり他の人たちが勝てた証拠にはならない。
戦力とか相性とかで考えてみるか。
そうすると…
マリアナさんは多分何もできないだろうな、だってあの人物理しか使えないから物量戦とか苦手そうだし、そう考えるとローシェさんの魔術が活躍しそうだな。
俺はボス戦倒して責任果たしているからね、皆に頑張ってほしいね。
ん?五匹の蛇の置き土産?何それ記憶にない。
後可能性としてはリーダーのあの斬撃飛ばす奴がより強化されたらリーダーも結構活躍できそうてかリーダー他にも魔術使える可能性あるのか。
どうなってるんだろうなぁ。
「こいつ何でこんなすやすや寝てるんだか」
「何があったんすか?」
「裏切ったんだよ」
「ほんとですか!?」
「いや嘘だ」
「なんなんすか」
「まあそれは嘘だけど、結果として相手方に加勢したような形になったね」
「何と戦ってたんすか」
「えーっと、爆弾蜂と蜂?」
「蜂はあの蜂ですか?」
「そうそう」
「で…爆弾蜂は…?」
「それはこっちに突っ込んできて爆発する厄介な蜂の事だね」
「それの大群のせいで最初の方ずっと守りに入ってたんです」
「それで、フェリックスの裏切り?にどうつながるんすか」
「多分フェリックス君だけ多分早く抜けれたんだよ」
「そしてフェリックスが戦った後に白い不気味な蛇が残ったんだ」
「あのスキルで使ってる毒々しいあれみたいなものですか?」
「そうそう、あれよりも造形が不気味だったけど」
「それをフェリックスが制御できなかったみたいで…」
「こちらに襲ってきたんだ」
「それで…」
「ローシェさんの魔術で処理したけど、ローシェさんもその後力尽きたし」
「爆弾蜂の後にあの蜂っぽいのが出てきたって事っすか?」
「そうどっちもとんでもない大群だったよ」
「大変でしたね」
「まだ寝てますね」
「本当だ、当の本人はまだ寝てる」
「起こしますね」
「お願い」
とんとんとんとんとんとんとんとんとん
ゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさ
「起きない」
「おや?」
ぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらぐらこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンばしんばしんばしんばしんばしんばしんばしんばしんばし
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと止めて止めて、今現在でも死にそうなのにこのままやってると本当に死ぬよ!?」
「でも、それならどうやって起こせば…」
「まず軽く回復の魔術を使います」
「なるほど」
「その後電気の魔術で電流を流します」
「不穏な気配がしてきたな」
「そうですね」
暇だな、早く起きられないかなぁ
あれ、なんかマリアナさんが出てきた。
この夢の空間不思議だな。
おや?マリアナさんが俺の肩に手を置いて…とんとんとんとんと肩を叩く。何をしているんだろう?
しばらくすると今度は肩に手を乗せて揺らし始めた。
「やめて、やめて!目が回るー~ー~ー」
しばらくすると一度手を離した。
少しするとこんどは思いっきり前後に揺らし始めた。マリアナさん?
何をしているんですか!?
それで終わりではなかった。
今度は大剣を取り出し、大剣の柄で小突き始めた。
最初は軽くだったのが、だんだん強くなってきて、最後には思い切り叩くまでに至った。
でもそれは急に止まる。
それに安堵したのもつかの間、今度はローシェさんが出てきて杖を構えた。
あ、いやな予感がする。
直後、その予感は的中し、体中を電流が駆け巡る。
全身に残る痺れを癒しながら俺は思う。
大丈夫かこの人たち?
「何なんだよ一体、鬼か悪魔か加虐趣味なのか?」
「ほ~、聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするな~」
「え、嘘、ローシェさん夢の中でもしゃべr」
背景が、馬車だった。
いつの間に、俺は起きたんだ?
その後の惨劇は言うまでもないだろう、マリアナさんは優しいのか力を込めた大剣の柄での突きだけで許してくれた。
余りいたくなかったのは多分感覚がマヒしていたのかマリアナさんがその前にローシェさんから受けた仕打ちに同情してくれたのか…
「酷い、俺はあの戦場で一番強かった敵を倒したのにこの仕打ち」
「一番強いけど一番楽なんだよ!」
「そんなわけがない!」
ローシェさん、なんてことを言うんだ。
「でも、実際師匠の頑張りのおかげであの蜂の大群と蛇を突破できたようなものですよ」
うん?師匠?
「まあ、ローシェはその後魔力切れで倒れたけどな」
「倒れたっていうのも気になりますが…師匠?」
「はい、師匠です」
「何があったんですかローシェさん」
「し~らない」
「ローシェの使ったユニークがかっこよかったそうでな、あれからずっとあんな感じだ」
「そういえばペールさんもユニーク持ってるって言っていましたよね」
「ああ、だからそういう意味での「師匠」だろう」
「はい」
「どう?見直したかい?」
「それより俺現在進行形で毒に侵されているんですが」
「全然平気そうだが」
「この傷口を見てくださいよ」
紫色に変色し、大きく膨れ上がった傷口を見せる。
「うわぁ」
「解毒剤っす」
「ありがとうございます」
解毒剤を使用し、さらに回復を早めるために『解毒』も使う。
HPはもう一桁目前なので『再生』も使用する。
生き延びることは出来そうだ。
戦いを生き延びてその後に毒で死ぬ毒使いとか冗談にならないんだよ、それを回避できたのは良かった。
名前・種・Lv
フェリックス・人・70
攻110/50 防222+45 魔163 精186+25 俊118+2 器118-10
HP273 MP269
スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗 装備装着 十頭蛇 病原十蛇
装備 黒覆布 聖銀長籠手 黒亜竜鞘+鱗鉄短剣
耐40 80 40(35) 重+17
装備スキル 開放 閉鎖 武装
時間は少し戻る。
「だいぶ減ってきたな、よし、今だ!」
一点突破を敢行する!
魔力の刃を飛ばし、張っていた障壁を割るとともに敵の前線を崩す。
敵は連鎖的に爆発するが、スキルで一時的に防御力を上げつつ走り抜けることで切り抜ける。少しの間待っていてよかった。
抜けた先にはフェリックスが膝から崩れ落ちたように座っていた。
しかしその姿はとても披露しているようでいまにも倒れそうだ。
それでもフェリックスは声を出した。
「リーダー!」
「フェリックス、どうした?」
「逃g」
よく見ればフェリックスのそばに倒れている者がいる。そいつに群がっていた蛇の様な物が一斉にこちらへと向かってくる。
それはフェリックスの指から伸びていた。
「それは、何だ?」
「逃げて、ください!」
フェリックスの目から涙があふれるように紫色の毒々しい液体があふれ出る。
その毒が頬を伝い、肩に落ちるとともにフェリックスの体は傾き、倒れる。
その背後にある巣から大量の影が飛び出す。
それは、大量の蜂だった。
「そこで私の魔術を見てな」
「は、はい」
「変転せよ、変転せよ」
これは私のユニークに元から備わっていた機能。
「岩の盾は硬い鱗へ、壁は竜の肌の様に、砦は外敵を迎え撃つ兵器の様に!」
「『複合魔術武装・変転:竜鱗兵器』」
突如として盾の形が変化する。
それと同時に向きも変化している。
並ぶ盾が為す壁は鱗で形成された竜の皮膚の様になり、その砦は松ぼっくりのような見た目だ。突っ込んでくる蜂がことごとく返り討ちに会う。しかし、その分だけ防御能力は下がる。爆発する蜂が連鎖爆発を起こし、少しずつ数を減らしていく中で、
ローシェたちは反対側から出てきた。
「一方向に偏るまで待つのは大変だったね」
「ローシェ、合流したか、手伝ってほしい」
「お願いします」
「さて、じゃあ最後の戦いといきますか」




