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毒と浄は輝玉に宿る  作者: 狐池
旅の始まり
41/110

041 大輪を冠する頂

「そういえばフェリックスさんってその年にしては賢いような気がするんですけど何かあるんですか?」

「ビルトはみんな訳アリだよ」

そうなんですねローシェさん

褒められたのは嬉しいな、だって前世で言われたことなかったから…

にしてもついに言われてしまったか。別に隠したいわけでもないけど信じてもらえないだろうし変人って思われないようにあまり言いたくないんだよな。

「そ、それはどういう意味なんでしょう…」

あ、良かった、自然と話題がそれた。

意図的か偶然か分からないけどローシェさんありがとうございます。

「ほら、みんな実質家族いないようなものだし」

その発言は適切なんですか?

「聞かない方が、良かったですかね?」

「ん?いや別に?」

「あまり気にしないんですね」

「そのと~り、だから失礼かなって思う事も平気でどんどん聞いていいよ」

話が完全にそれた。しめしめ。

それにしても聞かれて改めて認識したけど俺の過去って謎多いよな。

…そんなことない?

他(本の中)の話では前世の記憶もない人たちもかなり多いような印象だったからそれが分かってるだけでも恵まれてるんだよな。

でも、こっちの事では割と謎があるような気がする。

だってお父さんが俺のことを発見した時は宝石に包まれていたそうだからな。しかも人工であるようには感じられない美しい加工だったという。

向こうの世界から宝石加工する機械でも持ち込んだのかな?

だとしたら俺が発見されたところはこの世界ではありえない技術レベルの機械が大量に…!?

まあ、さすがにそれはありえないとしてもそこに何か秘密はありそうだよな。俺自身の事より世界の他の地域の方が気になるからしばらく向かわないだろうけど…


「今度はだんだんオレンジっぽい色になってきてるね」

「おお、ほんとっす」

「という事は次は赤色になっていくと見た」

「そんな規則性がほんとにあるのか?」

「まあ、あくまで予測なので」


あ、いやな予感がする、あの小さな山っぽくなってるあれって、もしかして…

「あの」

「どうした?」

「多分、戦闘になると思います」

「どういうことだ?」

「茂みがあります」

「またか~やだな~」

「もう面倒だからさっさと終わらせてくる」

遂にリーダーが一人で!

「いってらっしゃ~い」

「先に進んでいていいんですかね?」

「良いんじゃないすか、リーダーがああいったときは大体一人でやってくれるっす」

「じゃあ進みましょう」

いいのかな?

まあいいか。



二つ目、今度はさっきより大きい。

どうしよう


「どういう陣形で行きますか?」

「それはいつも通りで変わらず、でもリーダーがいないからちょっと不安が残るね~」

「大丈夫です何とかします」

マリアナさん頼もしい!

あ、

「試したいことがあるのでやってみていいですか?」

「いいよ」

「何を…」

「『籠手砲ー』」

肘から下を失った左手の籠手を食めて『浄風破裂』の勢いに乗せて飛ばす技、取り敢えず考案してみたけどその威力やいかに!

ストン

「緩やかに落ちたね」

「行ってきます!」

「フェリックス、この籠手どうするんすか!」

「後で回収します!とりあえず今はー」

全っ然飛ばないじゃないかなんだあれ!

浄風破裂の噴射力低すぎだろ!もっと高くしてくれ。

最初の一撃が決まらなかったから頑張らなくては。

相手の虫も増えてきている。もはや常連となりつつあるハチもどきに加え、カマキリが2体、カナブンの群れもいる、さらに新しいのとして蟻までいる。いや、それだけではなかった。あれは…テントウムシかな?

虫が多い。

この山って虫嫌いの人にとっては地獄だろうなぁ。

カマキリは警戒しておこう、リーダーお墨付きのとんでもない魔獣らしいから。

「フェリックスく~んカマキリ気を付けて!」

「なんで俺なんですか!?」

「あれ、言ってなかったっけ?」

「言われてませんよ」

「<防御>の値に関係ない攻撃をしてくる」

なんだって!?それは致命的すぎる。俺の防御方面が死んだら何が残るっていうんだ!

「マリアナさんカマキリお願いします」

「分かった」

とはいえマリアナさんもスピードタイプじゃないから厳しいのかな?

でも火力的に俺よりひどいなんてことはないだろうから任せよう。

俺はこの前と同じように蜂を倒すことにしよう。

蜂が針をこちらに向けて突っ込んでくる。

速い

籠手で殴って落とすことは出来なさそうだ。

なので接触した時を狙って殴る。

こうして突っ込んできている以上攻撃が物理の接近攻撃であることは分かっている。

蜂の針が刺さる。毒は効かない。

掴もうとする。その手を蜂はするりと抜けていく。

「逃げられた」

せめてもう一匹の方は倒したい!

ブー――――――

来た!羽音!

でも方向から下後ろからじゃない?さっきまでは療法正面でとらえていたのに。

「『十頭蛇』」

後ろに向けて手を広げ、放つ。逃さないために動きを阻害することを重視する。

狙い通り向こうの動きを阻害できた。

だから後は手でわしづかみ!

ちょうど最高潮に順調だったからすっかり抜けていた。

「!、もう一匹!」

針で刺すのは効かないと悟って顎でかみ砕くような攻撃に変更し他蜂が再び俺に襲い掛かる。

さっき毒針刺しただろ!だからその流れで死んどけよ!ミツバチみたいに!

いや、それ以上に簡単な方法がある。

腕がもう一本欲しい!何も難しい事を言っているわけではないじゃないか、他の人たちが当然のように使えているもう一本が欲しいってただそれだけだ。

ああ!無駄な思考に使う時間はないのに、だめだ対応下思いつかない、対処できない。

ピュン

お?

パシュ

おやおや?

タン

「ありがとうございますカイさん!」

「気をつけろよ」

「はい」

カイさんが放った矢は頭胸腹をひとつづつ確実に貫いてくれた。

それにより蜂の一匹は落下し、討伐は完了した。

あとは、

「こっちを」

「『開放』」

蜂を掴む。掴んでいた旨の部分が消滅していき繋いでいた部分がなくなったことで蜂の頭と腹が落ちる。

調整がうまくいった。蜂の足はなくなってしまったけど、蜂の素材で高価なのは眼と触角と顎と毒針なので問題ない。


向こう側ではローシェさんとテントウムシが戦っている。カイさんはカナブンと戦っている。マリアナさんはカマキリだ。

そして俺は今起きている戦闘に我関せずとした態度で蜜の収集を続けているアリを倒すことになる。

「『毒針』」

一体ずつに向けて発射する。

蟻はそれを命中直前で察知し、回避。

無駄に勘が良いの腹立たしいな

仕返しとばかりにありは腹の先から謎の液体を飛ばしてくる。

何が来ても大…

「いやだめだ、回避!」

とっさに何とか回避する。

蟻酸ってなんか強力なイメージがある。そのイメージがあっているかは別として、着弾地点がひどいことになっているので避けて正解だったと思う。おそらくあの蟻酸の被害から見て物を溶かすっていう一点だけでは俺の毒耐性を突破しそうだ。

危ない危ない、昔読んだ昆虫図鑑に感謝、そして俺の勘に感謝。

勘は大切にしなきゃ。

さあ、仕切り直してもう一度。

相手の数はざっと4匹、多分勝てると思いたい。

…訂正、蜜を集めていた奴が合流して五匹になった、勝てるか怪しいな。

ともかく、一匹ずつ確実に処理していこう。


全英2体を突破できればきっとだいぶ楽になる。なるんだろうけどこいつら

「速すぎるんだよ!」



突っ込んでくるのを回避しながら弓に矢をつがえる、突進準備を整えて油断した個体を矢で仕留める。

さらに別の個体が突っ込んでくるので同様に回避。

もう一匹の攻撃に会費が間に合わなそうなので弓で殴って払う。

もう一度弓に矢をつがえ、もう一匹落とし、仕留める。

状況は全体としての形成は依然として膠着状態、ただし向こうの数は減りつつある。このままいけば俺は恐らく勝てる。

「気を抜くな気を抜くな、最後までやり遂げるっす」

また一本矢を抜き、つがえる。



いや~、無視相手に魔術を打ち合うとか人生どうなるか分からないね。何この虫、魔術の威力減衰して跳ね返してくるんだけど。

魔術師殺しもたいがいにしなさいよ。

まあ、多分反射できないか力を一発ズドンとやっちゃえば多分仕留められるんだけど…

どうやって時間を稼ぐかな?

取り敢えず盾を出してみる。テントウムシは相変わらず跳ね返す姿勢。なんとなくどれくらいまで跳ね返すかの察しはついたからもういいや、君はそこで詠唱を見守っていてくれればいいさ。

自分を殺す魔術の詠唱をね。

空を確認して、良しこっち!

「火月天にあらざれば、火球その代わりをなす。

火月地を照らさねば、火球こそが地を焦がす。

火球破裂は収束し、この一撃でその鏡を砕こう」

「『大火球』」

やはり詠唱が割に合わない、しかしそれは自分の宿命だ。仕方ないという余地もなく受け入れるしかない。

「さあ、どうだろう?」

炎の煙が晴れた後には跳ね返そうと翅を広げたまま動かなくなっているテントウムシの姿があった。翅はひび割れている。

可哀そうに、誰がこんなことを…



カマキリの鎌は強力だ。私が取り得る打開策は剣で跳ね返すことだけだ。果たしてそれだけで戦い抜けるだろうか。

やはり魔力が欲しい。魔力があれば、後幾つかの技を受け継げた。

でも、事実ないのだから仕方ない。私は自分に与えられたこの大剣で敵を斬るしかない。

片方が両方の窯を滅茶苦茶に振り回して接近する。それを弾いて敵に隙を作り、そのすきに大剣を振り下ろす。

まずは、一匹!



名前・種・Lv

フェリックス・人・67

攻106/50 防213+45 魔157 精178+25 俊114+2 器114-10

HP262 MP259

スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗 瞬間装着 十頭蛇

装備 黒覆布 聖銀長籠手 黒亜竜鞘+鱗鉄短剣

耐40 80 40(35) 重+17

装備スキル 開放 閉鎖 武装


ローシェさんの言葉に深い意味はありません。

フェリックスのレベルの上がりですが、肉体年齢の枠を超えるのに結構「経験値」的な奴が必要だったから上がりづらかったのです。


あと、フェリックスの精神年齢の方は前世生きた年数+今世生きた年数なので前世+2が精神年齢になります。

ついでにビルトの多くは二十少しくらいです。その中ではカイさんが少し若くて、マリアナさんは16歳でフェリックスの方が肉体年齢は若いですが精神年齢は…

リオは18歳

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