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毒と浄は輝玉に宿る  作者: 狐池
旅の始まり
40/110

040 彩られた山

登山が始まった。これは2度目だ。

登山が始まった。これは2度目だ。

比較的傾斜も緩やかでとても上りやすい。

暖かな気候も相まってあまり緊張感のない登山だ。

見たところ花は量だけでなく種類もかなり多いようだ。

例えば色、ちょっと眺めるだけでも赤、青、黄色、オレンジ、ピンク、紫など色も種類もとても多様だ。

ペールさんはこの土地に詳しいそうだしちょっと聞いてみるか

「ペールさん、この山に咲く花の種類って結構多そうですけど、花の名前とか知っていますか?」

「う~ん、あまり詳しくはないかな。でもある程度は分かるよ、あの花はアンヤだったかな人や動物に踏まれても全く折れないような花で地域によっては獣道の下草はすべてこの花だったりもするよ」

「すごいですね、でもそこまで多くなっているわけでもないような?」

「生命力は強くても繁殖力は少ないんだ。だから育てるのは難しいって言われてる」

「他にも…」

他にも様々な花の事を聞いた。中にはこの地域だけの花もあったので、少し気になったことがある。

「もしかして、前にも来たことがあるんですか?」

「あるよ、ずいぶんと前に一度だけね」

「この地域の事についてだいぶ詳しいんですね」

「そうかな?」

「はい、とても一度来ただけとは思えなくて」

「確かに特別な思い入れはあるよ、でもそんな重要な事じゃないし、気にしなくてもいいんだよ」

「分かりました」

気にしたわけじゃなくて気になったのだが、このいい方的に何かありそうだから聞かないでおこう。

多分本人も話したくない事なのだろうし。


「あれ?」

「どうしたんですか、マリアナさん」

「色の傾向が変わってきた気がする」

「どんなふうにですか?」

「黄色っぽい色が増えてきていると思う。今までは色がばらばらだったのに」

「確かに」

おそらくきっかけとなっているのは高度。

高高度にある花ほど黄色に近くなりやすいという様な法則でもあるのではないだろうか。

でもどうしてだろう?

気圧とか気温とかなのか?

分からん。生物学とか詳しくないからなぁ

前世出来なかったことへの後悔が募る。けれどどうしようもなかったことも多いし仕方なかったのかな。そう思う事にしよう。

「どうしてだろう」

「普通に考えたら魔力が関係しているんだろうね」

「でも魔力がどのように作用して色の幅が縮まっているんですか」

「分からない☆」

「…」

「マリアナちゃん!誤解しないで、魔力の流れは分かってもその作用が分からないだけだから!」

「それ何も変わっていませんよ」

「あれ?」

「あの」

「ローシェの欠点が少し出たな」

「前言っていた「浅く広く」ってやつですか?」

「あの」

「そっす、ローシェさんはかなり幅広い事が出来る代わりに一つの事に特化したようなことは出来ないんすよ」

「あの」

「どうしたんですか、マリアナさん」

「魔獣特に魔虫の群れ、来てます」

「え!」

「ほんとっす」

「臨戦態勢~」

カイさんが弓に矢をつがえ、ローシェさんが魔術の準備をし、マリアナさんが大剣を構え、防御力の高い俺は盾となるために前に出る。

敵はカナブンに似た魔獣!バトルスタート

「『武装』」

前に出ていくと、魔獣がこちらに気付き、群がってくる。囲ってくるような群がり方ではなく一方甲から押し寄せてくるような群がり方だ。しかし俺に気を取られていると…

ドン

マリアナさんの大剣が振るわれ、カナブンもどきが吹き飛ぶ。

しかし完全にすべてを倒すまでは至らず、残ったのをローシェさんの魔術やカイさんの矢で倒していく。

俺は『十頭蛇』などを使って掃討する。そういえば『十頭小蛇』から『十頭蛇』に変わったが、変わったところは大きさとそれに伴う威力の上昇だけだった。期待外れ。

さっきカナブンもどきたちは花の茂みの中から出てきたように見えたのでそこへ向かい、調査をする。

すると中から蜂もどきが飛び出してきた。

驚き硬直する俺に容赦なく蜂は針を打ち込んでくる。

幸い俺に聞かないレベルの毒だったので、カウンターで倒した。

危ない危ない。

そして今回の戦闘で俺は久しぶりのレベルアップを遂げた。今まで戦闘が終わるたびに確認していたのが功を奏し、今回のレベルアップに気付けたのだ。

しかも重要なのはレベルがまあまあ多くアップしているのだ。その結果ステータスが


名前・種・Lv

フェリックス・人・65

攻103/50 防207+45 魔153 精173+25 俊111+2 器111-10

HP255 MP252

スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗

瞬間装着 十頭蛇

装備 黒覆布 聖銀長籠手 国亜竜鞘+鱗鉄短剣

耐40 80 40(35) 重+17

装備スキル 開放 閉鎖 武装


こうなった。

「終わった終わった」

彼等は収納袋行きになりましたとさ。

後で解体しておかねば。

「そこまで強くなかったね」

「ですね」

「でも、どうしてでしょう?」

「何がですか?」

「あれほどの数の魔獣が花に集まる原因が分からないのです」

「魔力が多かったんじゃないんですか?」

「そうか!でも魔力が多いってことは…」

「どうしたんですか?」

「皆さんは精霊の構造について知っていますか?」

話が飛んだ

「お?それは聞きたいな~」

「知らないな」

「精霊は魔力が凝縮されたものです」

「魔物と似ているね」

「そうなんですね。そして精霊は凝縮された魔力がが霧散しようとする結果自然に術式が形成されそれが一種の生物の様に自律的に稼働するようになって成立するんです」

「なる、ほど?」

あれ?でも伝承には精霊は消えたくないから魔力を欲しがっていると書いてあったぞ?

そのことについて質問すると

「それはある程度の精霊になると自我を持つからです」

「つまり自我を持った精霊は矛盾した存在?」

「まあそうなるかもしれません」

「でも、それが精霊の強い理由なんです」

「ある程度の位の精霊になると自分という術式を制御できるようになり始める。しかし結局少しずつ魔力はすり減っていくんです。でも人と契約し、宿る物を得た精霊はそれを体とすればいいので体が擦り減らないんです。だから契約した精霊に残るのは膨大な魔力とそれを制御する力。精霊術師はだからこそ強い」

「精霊術師と戦いたくないって強く思います」

「精霊、この地には今も精霊がいるって事でいいんでしょうか?」

確かに気になる

「それは分からない、精霊の契約主であり、依り代になった少女が何らかの手段で生きているのなら、きっとまだいるだろうね」

言葉を止めた、どうしたんだろ?

「そして、それならきっと…凄くお腹を空かせているだろうな」

「精霊かあ会って見たいな~」

俺もそう思う。


さて、再びの戦闘だ。

今度の敵はカマキリ一匹。かと思いきやまたもハチもどきが混ざってる。なんなんだこのハチもどき!

「あの蜂は俺が相手をします」

「了解」

「フェリックス、あのカマキリの窯はかなり強力だと思われる、絶対に食らうな(‥‥)」

なんでだろう?でもリーダーがそういうくらいなんだから食らわないように立ち回ろう。

でもどうすればいいんだろう?今まで攻撃に当たらないようにする立ち回りとかほとんどしてこなかったから分からない。

立ち止まっているとリーダーたちがカマキリと戦い始めた。蜂がそちらに加勢しようとしているのでまずはあの二匹に攻撃して気を引く。

蜂のすぐそばで飛び跳ねて蜂につかまって落とす。それで二匹を落として殴ってから一度離れる。

蜂の狙いはこちらに移ったようで攻撃を仕掛けてくる。

先ほど同様に毒針を刺してくるような攻撃なのでカウンターで二匹とも倒した。

向こうも終わった様だ。

蜂はともかくカマキリはさすがに大きすぎて入らなかったので少し現段階で解体して収納袋に入れる。

「また花の群生地ですね」

「あれ?」

「どうしたんですかマリアナさん」

「そういえば今のとさっきの両方とも【嵐の花】ですね」

「はい、実は【嵐の花】は魔力をため込む性質があるんです」

「なんでですか?」

「嵐の花は魔力をその花の中にため込んで種子に込めて風の中に飛ばすんです」

「でも、【嵐の花】の性質はそれだけではありません、嵐の花は嵐の直前になると近くに新しい花が生まれ、どんどん増えていくんです。そして嵐が来たら全ての花が一斉に種子を飛ばす。けれどその種子によって【嵐の花】が増えることはないんです」

「ならそんな意味のない事をどうして?」

「もしかしたら意味があるんじゃない?」

「でもどんな?」

「そもそも【嵐の花】が増えたことで嵐が来るのか嵐が来るから【嵐の花】が異常に増えるのかどっちなんだ?」

「分からないです。花自体も嵐が過ぎ去ったら少しずつ減ってきて元に戻っていきますし」

「まあ分からないことを考え続けても意味ないさ、そんなことより君のユニークについてもっと詳しく知りたいんだけど聞いてもいいかい?」

「え!ペールさんユニークスキル持ってたんでs」

ゴン

「だから話を聞けと言ったんだ、君が本読んでいる間に話してましたよ~」

あの時の重要な話ってこれの事か

「話を戻すけど聞かせてくれないかい?」

「まだほんとに方向性が定まってなくて…何が出来るのか、何が出来ないのか、何を出来るようになるのか。全く分からなくて」

「分かるのは魔術に関係しているということだけ、と」

「はい」

「ん~~ますます不思議だ。こちらも分からないか~む~~」

ローシェさんがうなってる。大変そうだなぁ

そんな会話をしながら山を登っていく。

青緑が目立つ山の中腹の中の一本道を辿りながら。

ふと空の一方向を向く。

雲一つない空の向こう側に何かの予感を感じた。



名前・種・Lv

フェリックス・人・65

攻103/50 防207+45 魔153 精173+25 俊111+2 器111-10

HP255 MP252

スキル 鑑定 解析 毒魔術 浄魔術 毒耐性 発光石 浄風破裂 調理 解体 騎乗

瞬間装着 十頭蛇

装備 黒覆布 聖銀長籠手 黒亜竜鞘+鱗鉄短剣

耐40 80 40(35) 重+17

装備スキル 開放 閉鎖 武装


書いていませんが、カマキリもハチもカナブンもサイズは結構大きいです。その中でもカマキリが突出しているため収納袋の口を通らないだけで。


そして違和感を感じるか微妙な表現。

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