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異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第七章『虹の竜姫』
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第五話『人型の利』

最高評価記念更新

 (コいつは、何故か力を感じない。何らかの手段、先ほどの認識阻害による奇襲を始め、このプレイヤーは、得体が知れない。見極めてやる)


 思考を重ねながら、自身の戦術を開始する。


 「……オれ様は、竜の中で唯一人型に変身できる。人型に成れるという事は、あらゆる武装を十全に扱えるという事だ」


 「まさか」


 ゴールドもその言葉の意味を咀嚼し、意味を得たのか声を漏らした。


 「600年前、竜は、負けた。十三俗物帝と俺様たちの戦力値に差はなかった。それでも負けた。……そして、その答えは、武装の差だと俺様は悟った」


 虹の竜姫もただ600間、死んでいたわけでは無い。

 きちんと【十三俗物帝】クラスのプレイヤーに勝つために対策をしてきたのだ。


 「ソれを今から見せてやる。魅せつけてやる」

 

 ――その言葉と共に左手の天使剣を天に掲げた。 


神の友人の天使剣ソード・オブ・ラグエル武装権能(ウエポンアシスト)


 左手に持つ天使剣の権能を発動させる。それは、布石であった。


 『ソード・オブ・ラグエル。ウエポンアシスト。スタートアップ』


 『抜剣。友愛剣』

 

 天使剣から、電子音声が流れた。

 

 ――それを見たゴールドは、少し驚きながら思考した。

 

 (本当にウエポンアシストを使えるか。そしてアノ剣の権能から察するに……)


 「AAA(ランク)魔法(マギア)眷属召喚(ファミリアサモン)!」


 ――虹の竜姫が、召喚術を発動すると同時にゴールドも対抗呪文を唱えた。


 「AAA(ランク)魔法(マギア)召喚阻害(サモンアンチテーゼ)」 


 「ナ!?」


 ――驚愕の声が出る虹の竜姫。

 

 初見で自分の戦術を完全に読まれたのだから、この反応も仕方ないかもしれない。

 しかし、相手は、世界大会まで出場するゴールドであった為の不幸である。戦術自体は決して間違っていないのだから。


 (やはり召喚術。神の友人の天使剣ソード・オブ・ラグエルの権能は、味方プレイヤーのバフ及び、召喚モンスターの強化。竜姫さんに味方がいない状況では、召喚魔法一択だろう)


お読み頂きありがとうございます。

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