第3話『光景』
――余りにも長い悲鳴。
しかし、今度は、誰も彼もが無様だとは思わなかった。
黄金の極光による鉄槌。
その圧倒的な奔流に押しつぶされ続けているのだから。
「ゥがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
――その極光は、時間経過と共に弱まる所か、更に勢いを増していく!
「な、なんだ、何なのだ!?」
「な、なの光!?」
「光が! 天空から光が渦巻いて! 収束して! 邪悪な竜王を押しつぶしていく!?」
「か、神様だ! 天からルシタニア様が降臨されたのだ!」
「神!? 救いの神!?」
「す、すごい、虹が、光に、黄金に、暁に焼かれていく――」
そして、その光を遠くで見ていた王国民は、神の降臨だと思い、祈りを捧げていく。
――それ程に、常軌を逸した文字通りの『光景』が広がっていたのだ。
「ゥがあああ、A!、ああああががああああああああああああああああああああ! A! あぁ! AAA級魔法! 竜王結界!」
レインボーヘブンズドラゴンが、呪文を唱えると光り輝く虹色の結界障壁が出現する。
その障壁を盾にしながら。
今や、光の処刑牢獄になっている空間から脱出しようとする。
「グがああああああああああああああああああああああああ」
収束した光を、障壁越しとはいえ大量に浴びながらの無理やりな脱出劇。
そこに、竜の王としての余裕などなかった。
しかし。流石は、竜王の中の竜王。
自身が有する最大防御呪文によって、暁の処刑劇から辛くも脱した。
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