第十一話『進撃』
「だめだ! もう持たない!」
「くそ! くそ! 糞たれがああああ!」
「ちくしょう! ちくしょう!」
「あ!? もう、だめです!」
「誰か! 誰か止められないのか!」
「止めてくれ!」
「あの災厄の虹を止めてくれ!」
悲惨に大声で己の窮状を叫んでいるのは、ピースメーカー王国の主戦力であるデーモンキラー級討伐者10チーム(100人相当)。
彼らは、この虹の竜王が現れるまでは、竜の軍勢と互角に戦っていたのだ。
それが、あの虹の災厄ともいえる存在によって全て覆させられた。
竜軍団の首魁・虹色の天神竜。
遂にあの最強の竜王が戦場へ姿を現したのだ。
「フん。余りに脆いな」
もっとも、虹色の天神竜にとっては、敵の余りの不甲斐なさに落胆していたが。
「く! 皆アレをやるぞ! 前衛は時間を稼いでくれ!」
「ああ! もうそれしか無い!」
「早くやってくれ! 持ったないぞ!」
後方の神官が、切り札の発動を宣言し、戦士たちがそれに応じる。
「ヤッとマシな物が見られるか?」
虹色の天神竜も、彼らのアクションには気づいていたが、余りにも退屈で有ったので敢えて見逃した。
その為、彼ら討伐者側の切り札が無事に発動を許した。
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次回は反撃……




