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異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第四章『異世界大戦ドラゴンアーミー』
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第7話『レティシアのお兄様とお姉様』

評価者10人達成記念連続更新一回目

 「――やはり、敵は、竜軍団(ドラゴンアーミー)は強大だな」 


 「――ええ。お兄様」


 ――場面は、移り。


 現在ドラゴンアーミー本体に侵攻されつつある地方城塞都市ヘキチダナ。

 その場所にはピースメーカー王国軍の戦力が集まり、ドラゴン達の迎撃に備えていた。 


 その王国軍の中心人物である二人の男女は、砦の物見台からまだ遠くにいる竜軍団を睨みつけながら会話していた。 


 「だからこそピースメーカー王国に伝わる『神話の武器』を持ってきて正解だったな」


 そう言ったのは、ピースメーカー王家の長男ロック・タンメイド・ピースメーカー。


 「はいお兄様。出し惜しみしている場合ではありませんものね」


 そんな兄に答えるのは、長女のアリシア・タンメイド・ピースメーカーである。


 彼らは、レティシア・メドナイト・ピースメーカーと同じく、三騎士と呼ばれる存在である。

 何処となく二人とも美少女のレティシアと顔立ちが似ており、兄妹関係を強く思わせる美男美女であった。


 特にアリシアは、さらにスタイルが良くなったレティシアといった感じで、誰が見てもレティシアの姉妹と分かる可憐な容姿の姫騎士である。


 「ああ。我々のご先祖。300年前にピースメーカー王国を作った平和王が残してくれた神話の武器! 『平和王の四大天使剣』があれば、竜軍団(ドラゴンアーミー)にも十分対抗できる!」


 「はい! それに住民の避難さえ終われば、王都にいる王国軍本体や末の妹のレティシアとも合流できます!」


 「ああ。その通りだ。住民の避難作業を急がなければな」 


 彼ら二人には、否、王国軍全体は、まだまだ絶望してはいません。

 ドラゴンアーミー相手でも希望を抱いて戦おうとしていました。


 果たしてその希望の光はどれくらい持つのか。

 それはまだ誰にも分りませんでした。


 だからこそ戦えたのかもしれません。


 『ドラゴンという名の理不尽』と。


お読み頂きありがとうございます。


レティシアの兄と姉の登場回でした。

次回は敵陣営のお話です。


新規にブックマーク登録してくれた読者様方ありがとうございます。

更新頑張ります。



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