表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第三章『リアル揺籃』
44/137

幕間三『ブラットムーン姉妹のメンヘラキャットファイト』

 「あらお姉さま。今日は口数が多いですわね。何時も死んでいるゾンビみたいに片言しか喋りませんのに」


 「……誰がゾンビだ。品のない愚妹だから口が腐って、そんな物言いしかできないのよ」


 「はぁ? ゴールド様の前でカマトトぶって小動物キャラ作ってる臭い女に言われたくないですわね。何? 一人称がエリザ? 臭すぎますわ」


 「……ふざけんな。エリザは、キャラなんて作ってないわ。自然体よ」


 「あ! でた一人称エリザ。本当にコテコテで腐臭がプンプンしますわ」


 「……愚妹のお嬢様キャラこそ石器時代の臭さよ。何? そんなキャラメイクしてゴールド様の御寵愛を得られるとでも? 頭チーズで出来てんの?」


 ブラットムーン姉妹は、それからも白熱して相手の悪い部分を上げていきマウントを取ろうと接戦を演じていく。


 そんな彼女たちを呆れた目線で見ている第十一使徒輝夜・スターシステムは、口を開く。


 「うふふ。お父様ぁの娘の私から言わせればぁ、どっちも不適格ねぇ」


 甘ったるい声だが、ハッキリとした物言いで、現在も醜いマウント合戦をしているブラットムーン姉妹に評価を下す輝夜。


 黒い美しい艶のある髪を揺らしながら少々不機嫌さが滲み出ていた。


 「俺も輝夜に同感です」 


 それに浅く首を振りながら同意するのは、第十二使徒。モルドレッド・ワイルドカード。


 そんな呆れている輝夜とモルドレッドの視線の先には、ブラットムーン姉妹の喧騒を制止しようとしている第三使徒ヘラクレスの姿を認めた。


 「フタリトモ。ソノヘンデ。ヨサナイカ」


 「煩いですわよ!? カブト虫は、樹液でもチュウチュウ吸っていろ!」


 「……エリザに指図しないで。そんな事をしていいのは、偉大なゴールド様、唯御一人だけよ」

 意外と常識人な昆虫人王ヘラクレス。


 しかし非常識な二人の吸血姫を抑えること敵わず、喧騒はこの後も続いていくのであった――。 


 お読みいただきありがとうございます。


 第三章最終回でした。 次話から新章突入です。


 新規にブックマーク登録してくれた読者様方ありがとうございます。更新の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ