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異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第一章『無自覚な異世界転移』
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第四話『吸血姫カーミラは単なる美少女では無い。だってメンヘラ入ってるもん』

 「ゥう、ひいいひう」


 それは、ゴールドの足元から聞こえた。


 「あ」


 口から言葉を漏れ出ながら、ソレを視界に収めた。


 (カーミラが号泣しながら土下座している! これでもかっていうほど土下座している! ……へえ~こんな反応もするのか)


 その涙は、床にポタポタと落ちていき汚していく。


 カーミラの白い肌は、赤身を増していた。

 号泣して興奮したためだろうか。


 (とりあえず、取り繕って話を進めよう)


 「――すまなかったなカーミラよ。私がある事で思い悩んで余裕を無くし、そなたを蔑ろにしてしまった許せ」 


 そう言いながら玉座からゴールドが立ち、土下座しているカーミラの肩を掴み、頭を上げさせる。


 (あ、あれ口調が勝手に魔王ロールに? 新システムかな? まあいいや)


 「うぁあ、ご、ゴールドさまぁ」


 頭を上げさせたカーミラを抱き寄せて自身の胸で抱き留める。


 とはいってもゴールドは、黄金のロボット騎士甲冑装備なので感触はしないが。


 それでも鎧越しからでも、女の子の柔らかさが伝わるような華奢な体を支えて、少しドギマギするゴールド。


 「うむ。言葉を重ねるが、すまなかったな」

 「い、いえワタクシこそ。冷静さを失い子供のように泣き崩れてしまいとんだ無様を」



 「よい。許す」

 「ご、ゴールド様。ありがとうございますわ」


 カーミラを胸に抱き寄せながら謝罪をしあう二人。


 (しかし、なんだろう。俺のさっきからの偉そうな支配者みたいな口調は……正直くどいよ)


 ゴールドが、自身の変化に疑問を抱いている時、カーミラが質問をしてきた。


 「それでゴールド様。思い悩んだ事とは何でしょうか? ワタクシでお力になれるなら良いのですが……」


 遠慮がちだが、こちらをしっかり見ながら、彼女は質問してきた。

 

 「うむ。それなのだが。このギルド拠点……いや世界そのものに異変が起きた可能性がある」

 「い、異変ですか?」



 「ああ、可能性は、高いだろうな」


 「っう! 分かりましたわ。我がギルド拠点・〝天空魔城パラダイスロスト〝内部及び、周辺をさっそく調査いたしますわ」


 先程のメンヘラぽく泣き崩れた姿は既になく。

 そこには、巨力無比な人外のNPCの美少女がいった。

お読みいただきありがとうございます。 


ヒロインのメンヘラ可愛い回でした。


次回はカーミラとの現状把握の回です。自分たちがどの様な事態に為っているのかについて語り合います。

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