表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第二章『異世界ログアウト』
31/137

第12話『くらえゴールド! キングクリムゾン――』


 「ふ、ふ、ふざけるなああああああ! 人間種風情が! 俺の部下たちを皆殺しにしただと! 絶対に殺してやるうう!」


 抗議の声の主は、最後に残っていたキングクリムゾンドラゴンである。

 威圧感ある竜の体躯を怒らせながら、ゴールドに対して遠距離からのブレス攻撃を行おうとした。


 「くらえ! 金色! キングクリムゾン――」

 

 自身の名を冠した自慢の攻撃。

 そんな攻撃を行おうとした竜だったが、その言葉は途切れることになった。


 その原因は、最優先攻撃目標のゴールドが、竜の視界から突然消えたからだ!


 「な!? 奴はどこに!? あんなに目立つ金色は!?」


 当然。キングクリムゾンドラゴンは、右往左往することになる。

 地上にいる騎士団など無視してゴールドだけを探そうと躍起になっていた。


 それも仕方ないことなのかもしれない。


 彼にとってゴールド以外は、虫けらである。

 例えどの様な攻撃をされても無傷だろう。


 その為、ゴールドさえ注意していればいいのだから。




 「ふむ。お利口さんの爬虫類でも、彼我の戦力差は計算できんか。危機察知能力は、先だって戦った神官達の方が上だな」


 そんな、自分というドラゴンを批評する声が直ぐ近くから聞こえた。


 「っうう!?」


 どっと冷や汗が噴き出る。

 咄嗟に後ろを振り向きたい衝動に駆られるが,、それが安易な事だと判断し、体は硬直したままだ。


 「っうあ! う、うしろ!?」


 そう。


 ドラゴンの背後から聞こえるのだ。

 直ぐ後ろから声をかける存在がいるという確かな証拠を提示して見せる存在が。


 そのため安易に振り向けない。

 感じるのだ。


 振り向いたら殺されると。


 (だが! 振り向かなければ! 結局!)


 内心の葛藤を振り落とし、竜が素早く体を後ろに振り向いた!


お読みいただきありがとうございます。


キングクリムゾンドラゴンの活躍? 回でした。


次回はそんなお利口なトカゲさんともお別れです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ