第4話『その場のノリでボク子姫様を助ける事に! 勇者ロール始まるよ!』
「さて、大変なことが続きますな」
「はい。ゴールド様。ですが元々ボク達は王国民を助ける為に来た。望むところだよ」
その言葉に嘘はないのだろう。
彼女の顔には、強い決意が宿っていた。
先程の救世神国による襲撃事件の、鬱憤が溜まっている事も無関係では無いだろう。
「それでゴールド様……」
そして、彼女がゴールドに改めて向き直り、躊躇いつつ何かを頼もうとするが、ゴールドがその言葉を被らせた。
「それでは、俺も力を振いましょう」
「……いいのゴールド様? 貴方様には、関わりのないことだよ? それに……」
「なに。美人の可愛いメイドさんの頭を下げさせる前に答えてやるのも、いい旅の思い出になると思っただけの事。さあ行こう」
「……はい。ゴールド様。ありがとう――」
レティシアの瞳は、感動で震えたが、直ぐに今は緊急事態であると思い出し、感謝を述べつつ戦場になりつつある外へと歩みだしたのだった。
(それにしても魔王ロールがいつの間にか変わっている。なんか勇者ロールぽっくなっている? 状況や人によって口調が変わる? メンドクサイシステムだ)
ほんの少し疑問に思いながらも、大したことでは無いのでゴールドは歩みを止めることはなかった。
お読みいただきありがとうございます。
ヒロイン救済する主人公回でした。
次回はドラゴンの陣容についてです。
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読んでいる方の意見を純粋に聞いてみたいです。




