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異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第一章『無自覚な異世界転移』
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第十八話『黄金のカーテンコール』


 「ああ。人間種じゃ無理だな」


 答えてくれたのは、いつの間にかすぐ目の前にまで迫っていた黄金の騎士。

 そう黄金の騎士なのである。


 見た目は全身甲冑なので中身は判然としない。

 だからこそ提示されるであろう答えを恐ろしく感じた。


 その恐怖を感じながらも問わなければと思う隊長。

 だから疑問は口から漏れ出した。


 「あ、あなたは、なんだ?」


 「ん? ああ。そうか。そうか。一応偽装して、羽を仕舞ってきたのだったな。……では分かりやすい答え合わせといこうか」


 『バサリ』と。

 音が鳴ると同時に、十二枚の眩い黄金の輝きを持つ『天使の翼』が背中から生えた。


 「ぁああ」


 その黄金の翼を見たとたん四十人全員が、足に力が抜け、地面に倒れてしまった。

 全員一人も例外なく虚脱状態に陥てしまう。


 やはり宗教関係に深い神官程ショックが大きい光景なのだろう。


 そう、今のゴールドの姿。

 ソレは正に、最高位以上の天使に見えるのだから……。


 「じゅ、十二枚の翼!? ま、まさか!? セ、熾天使(セラフ)以上の枚数のつ、翼ぁ……。あ、あなたさまは、神? ぷ、プレイヤー様なのですか?」


 全身を震わせながら、自身の見解を述べる隊長。


 「ほう。そういう風に認識されているのか。興味深いな」


 隊長が力なく呟いた言葉に興味深そうに反応した。


 (運営が用意した設定か?)


 「まあいい。さてそれでは、終幕してカーテンコールに移ろうか――」


 ――その言葉を最後に神官陣営の意識は暗闇に沈んだ。


お読みいただきありがとうございます。


今回が第一章の最終話になります。


次話からは第二章に突入するので楽しんでいただけるように頑張りたいです。

 


深夜にブックマーク登録してくれた読者の方ありがとうございます。


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