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異世界侵略VR~『メンヘラ・ヤンデレ』との修羅場劇   作者: メンヘラ天使
第一章『無自覚な異世界転移』
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第十五話『天使軍団の猛攻が、幼気なボク子メイド姫騎士に襲い掛かる! つまりお約束のヒロインピンチだ! でもメンヘラの兆候が見える地雷女かも知れない』

 「隊長! 準備完了! 何時でも行けます!」

 「よし! ここで一気に畳みかけて戦局を我が物にするぞ!」


 神官陣営が俄かに活気づく。

 その様子にメイド姫騎士であるレティシアも警戒を高めた。


 「不味いのが来るかなぁ……」


 すると、40人の神官の集団の周りに巨大な魔方陣が現れた。


 「儀式型(セレモニー)上位天使召喚(ハイエンジェルサモン)! C+(ランク)魔法(マギア)上位戦天使団(アークバトルエンジェル・レギオン)!」


 その呪文詠唱が終わると同時に12体の上位戦天使の集団が姿を現した。


 「これは」


 それを視認したレティシアの顔がこわばった。

 しかし、そんなレティシアを無視するように、敵対者はタクトを振るった。


 「いけ! 上位戦天使団(アークバトルエンジェル・レギオン)! 正義の鉄槌を振り落とせ!」


 その言葉と共に、先程戦っていた(バトル)天使(エンジェル)よりも一回り大きい12体の天使たちは、レティシア目がけて飛翔し、手に持った天使の剣を振り落とした。


 その力は、レベルに表せば200。


 先程戦っていた(バトル)天使(エンジェル)の倍である。

 

 「……逃げたら皆が危ない。ボクが受け止めるしかない! ギフト『剣力者(ソードアート)』発動! 防御剣(バリアソード)! 十二連(トゥエルブアクション)!」


 12体の天使の攻勢に対して、後方で気を失っている自身の部下の安否を優先し、回避ではなく防御を選択したレティシア。


 発動するは、防人の剣技。


 剣を12回突く。


 そのたびに淡い水色の防御力場が発生する。

 そして12体の天使たちが、その力場を断ち切るため天使の剣を振り落とした――


お読みいただきありがとうございます。 


レティシアの見事なヒロインピンチ回でした。


次回遂に満を持して主人公登場です。


金曜日、土曜日にブックマーク登録してくれた読者様方ありがとうございます。

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