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Eighth Doll  作者: セリカ
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今後の方針


 休息を終えてからは、私はシャーリーさんと色々とお話をしていました。

 女性の悩みは女性同士ではないと分かりませんからね。

 同じ女性のコレットちゃんは、魔法を使ってはしばらく寝転んで休息を取るの繰り返しなので放置しています。

 ゲイルさん達は、シアと一緒に大型のウォーアントの解体をしています。

 ウォーアントの甲殻は魔道船の材料として、そこそこいい値で売れるそうなのです。

 特に大型の物は軍艦の装甲に適しているらしくもう少し高めで取引されているとのことです。

 虫さんの体をどうやって繋げて伸ばすのか知りませんが、船を作る人達はすごいのですね。

 ゲイルさん達には大型の解体はできませんが、シアの腕力でしたら問題無く解体作業が可能です。

 小型はゲイルさん達が行なって、大型はシアが解体しています。

 大型の方はコレットちゃんの指輪に入る大きさと重量に抑える形でシアが整えてくれています。

 魔法の指輪に入る最大容量では、大型の半分も入れば良い所なのですが、他の荷物を考えると沢山は持って帰れません。

 残りはどうするのかと思いましたら、当分はここへの往復をして回収をすれば十分に利益を得ることができるそうです。

 一応は、他の人に見つからないように隠していくのですが、無くなっていたら諦めて普通に狩りをして帰るだけとの事です。

 倒したのは殆どシアなので私に許可を求めてきましたが、私には今の所は価値がないのですから、全て進呈しました。

 ただし、魔核だけはシアが戦闘の後に全て力を吸収してしまったので、ただの石ころになってしまいました。

 シアがウォーアントの習性も知っていたので、解体後は火で炙ってから、水で洗っていました。

 そうしないと回収する時に触ってしまうと匂いが付いてしまって、帰り道に襲われる可能性があるそうです。

 シアは直接攻撃で倒していますので、私には分らないのですが匂いはいっぱい付いていそうです。

 拠点にしているお家の回りの森の中には、あの虫さんの死体がいっぱい転がっているのですが……もしかしたら、あれだけで小型の船の材料が十分にあるのではないかと思ってしまいました。

 結局の所、解体作業やコレットちゃんの自主学習で2日ほど滞在していました。

 私はその間にシャーリーさんに剣の手合わせをしてもらっていましたので、色々と学ぶ事ができたので良かったです。

 食料に関しては、私が用意していた物に余裕がありましたので、問題はありませんでした。

 果実などもあったので、シャーリーさんやコレットちゃんには好評でした。

 迷宮の中なので、かさ張らない保存食を優先しているので、果実などは持って来ていないそうです。

 久しぶりに複数の人達と過ごしたのですが、私もそろそろ町の方に行ってみたいと思いました。

 決してシアとの2人だけの生活が嫌になった訳ではないのですが、私は人里が恋しくなったのかも知れません。

 シャーリーさんと町での話を聞いていると少し羨ましくも思うところがあるのです。

 私が町に行ってみたいと呟くとシャーリーさんは、このまま私達と一緒にバートランド王国に来ないかと提案してくれました。

 少し迷いましたが、一度私達のお家に戻って準備をしてから、行くことを伝えました。

 私の故郷のミッドウェール王国に戻るのは、知り合いに見つかってしまうと家に連れ戻されてしまう可能性もありますので、ここは思い切って違う国に行った方が良いと思ったのです。

 シャーリーさん達は、この迷宮の近くにある『トリス』という町に住んでいるそうなのです。

 魔物の関係で、町の外周は防壁で囲まれているそうなので、出入りができる入り口には守衛さんがいるそうなのですが、シャーリーさんの名前を出して連絡を伝えてくれれば入り口まで迎えに来てくれるそうです。

 一応は、通行書を所持していないと時間の掛かる審査をしないと町には入れないのですが、シャーリーさんはその辺りに顔が利くので何とかしてくれるそうです。

 ゲイルさん達にも話そうと思ったのですが、シャーリーさんが言わなくて良いと言うので話しませんでした。

 いわゆる女性同士の秘密なのですね?

 どちらにしても拠点にしている古代都市のお家に置いて有る物を整理して特にシアの眠る箱を回収をしなくてはいけません。

 そして、シアの判断も必要です。

 毎日のように魔物を狩って魔核の力を回収しているのですから、町に行くとそれができなくなります。

 どれだけ蓄えなければならないのか分かりませんが、足りていないのでしたら私はシアとあの古代都市にしばらく過ごすつもりでいます。

 それでも方針は決まりましたので、一度戻ることにします。

 ゲイルさん達も準備を整えてから戻って行きました。

 閉じていた壁をどうやって開けるのか聞かれましたが……そこはシアがいつもどおりに壁を殴って破壊をしてしまいました。

 唖然としていましたが、大型のウォーアントを蹴り飛ばしてしまうのだから、当然かと納得していました。

 ゲイルさんは「怒らせて殴られたら死ぬな……」と呟いていました。

 私はシアが怒った所を見たことがないので、どんな状況になったら怒るのか知りたいぐらいです。

 それ以前に壁をどうやって地面から出しているのかが疑問だったのですが、そこはコレットちゃんがシアに質問をしまくっていたので、ようやく理解ができました。

 あれは、地魔法の『ストーン・ウォール』の魔法だそうです。

 地面から防壁となる壁を出す魔法なので本来は、前方からの攻撃を防ぐ魔法です。

 どうしてシアが使えるのかを聞いたら、樹海の森にいる大きな猿が使っていたそうです。

 相手が自分よりも強いと判断をすると自分の前に壁を作り出して逃げる為の時間稼ぎをする魔物らしいのです。

 逆に自分よりも弱いと判断すると襲ってくるらしいのですが、とても卑怯な魔物みたいです。

 どのような状況だったかというと群れで遭遇した時に最初に襲ってきた魔物を一撃で倒してしまったそうです。

 その様子を見たので当然シアの方が強いと感じて逃げ出す時に使っていたのを学習したそうです。

 ですが、シアにそんな時間稼ぎの壁などは無意味だったので、全て狩られてしまったみたいです。

 この壁を作るのは迷宮内の小部屋で相手の魔物の退路を断つのに非常に有効と判断したので、習得したそうです。

 要するにシアと遭遇したら、絶対に逃がさないという事ですね?

 コレットちゃんが言うにはこれだけ持続力があるのは通常では考えられないし、強度の方も異常に硬いそうです。

 その辺りをシアに聞くと迷宮内の壁を引き延ばしただけと答えてくれました。

 なので、これが地上でしたら、その時の媒体になる岩や土に比例するので、ここまでの強度にはならないそうです。

 ここの迷宮の壁を破壊するのは、かなり無理があるので通常の人には不可能とゲイルさんが言っていましたので、シアはそれを破壊できるのですから、殴った時のあの破壊力は当然ですね。

 ゲイルさん達を見送った後は、ゲートの近くにあるシアの秘密の隠し部屋に戻ってきて、まずはシャワーです!

 入浴するのもいいのですが、温水を浴びるのはとても好きになってしまったのです!

 ここの存在を教えしまうか迷ったのですが、ここはシアが解放してくれた秘密の部屋なので、今回は話すのを控えました。

 この部屋を知ってしまったら、コレットちゃん辺りはずっと滞在してしまうかもしれませんからね。

 シアの体を洗ってあげてから、今回新しく新調した服に着替えて、一旦古代都市にあるお家に戻ります。

 可能であれば、換金率の高い物はなるべく持っていきたいと思っています。

 お金に関しては、私の荷物に残っていた、お小遣い程度しか持ち合わせていません。

 あちらで生活をすることになると何かにつけて必要となります。

 古代都市の周りにまだ散らばっていると思われる魔物の素材を全て回収していけば、結構な収入になると思うのですが……全てを回収して持っていくことは無理です。

 現状では、コレットちゃんの魔法の指輪よりも少しぐらいは多く運搬ができるぐらいになっています。

 シアが言うには、本来は『登録者』の身の回りの私物を仕舞って置く程度なので、大した容量は無いそうです。

 今回は私が望んだので拡張をしてくれただけなのですが、これ以上の拡張はできないと言われました。

 実はシアの強化ができる限界値というものが存在しているらしくストレージを増やした事で後ほど強化が出来ないものが出てくるかもしれないのです。

 物が多く持てることは確かに便利なのですが、本来はシアの能力向上の為に使うことが正しいのかと思います。

 コレットちゃんに頼まれて私はシアに魔法を習得するようにお願いしましたが、あのような強化に繋がるのでしたら、今後の為にもシアの強化に使ってもらった方が良いと判断します。

 そう考えれば、私と出会った頃よりもシアは大型の魔物と戦っても苦戦したりしなくなりましたので、普段は自身の身体能力に振り分けているのかと思います。

 今でもかなり強い存在なのですが、この考えが間違っていなければ限界があると聞きましたが、シアはどこまで強くなるのでしょうか?

 私の恋人が強くなることは大歓迎ですが、シアの目的はなんなのでしょうか?

 私は2人で旅がしたいとしか考えていなかったのですが、シアの秘密を知る為にも古代人の事を調べたくなってきました。

 差し当たってはコレットちゃんが詳しそうなので、バートランド王国に行ったら、コレットちゃんに古代人の事を色々と教えてもらいましょう。

 

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