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タキオン・リベリオン~歴史に刻まれる王国反乱物語~  作者: いちにょん
王国反乱編 第六章 おかえりなさい
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episode99 作戦会議

誤字脱字報告、ブックマーク、感想、レビュー、文章ストーリー評価等いただけると幸いです。

「見てください総督!これ、ヒカルさんに教えて貰ったんですよ!!」

「髪ボサボサ…ソコニ座ッテ」

「淑女がする行為ではないが、面白そうではあるなッ」

「貴様ら、早く集合しろ。もう一度作戦を確認するぞ。」


 出発前に、ヒカルに教わった静電気で髪を浮かし、『デクストラ』の皆に見せてはしゃぐミラ。

 今は、昼食前の一息付ける時間。

 だが、作戦開始を明日に控えた今、今一度作戦を確認したいレオ。全員を呼びつける。


「まず、『ゾーウモス』についてだ。体長約十七メートル。見た目は、けむくじゃらの象で、長い鼻と二本の牙が特徴的だ。察知能力に優れており、目ではなく、耳で音を拾っていると、俺は予想している。一挙一動には注意が必要だ。攻撃手段としては、長い毛をまるで手足のように操り、束ねた何億という毛を棍棒のように振り回す。長い毛が、剣や槍の侵入を防いでいるため、なるべく魔術を使う事が鍵だ。」


 事前に本や、ヴィデレ、ヒカルの情報を元に、『ゾーウモス』の特徴を掴んでいたレオ。

 相手が相手だけに、かなり深くしらべあげたようだ。


「次に、作戦だ。作戦開始は明日の夜。まず、森を【火属性】の魔術で四方向から燃やす。ロゼが【風属性】の魔術を使い、それを俺が【支配】で操り、一気に森を燃やし尽くす。」

「そういえば、森で火とか使ったら危なくないですか?」

「あそこは、【死の森】。『ゾーウモス』以外の生物は存在しない。近くに燃え移るような物が無いのは確認済みだ。全てを燃やし尽くした後、地面の整地を、【兵科】の五人とロゼが。その後、【土属性】が使える者全員で、障害物を作る。それを、俺の新しい魔術で、物質事変えて頑丈にする。」


 レオが先日、ヴィデレに話していた体の性質を鉄に変える魔術を開発途中、偶然出来てしまった、物の物質を変える魔術を早速利用し、即席の障害物を、立派な鉄の障害物へと変えることが出来る。


「前線は、連携がものを言う。盾役のエドラスやレックスを中心に、『デクストラ』が前衛だ。他は後方から魔術による支援。ニーツ姉さん、ロゼは他強化でバックアップ。マリー、アヤ、小さな傷は気にしなくていい。各自の判断で魔力を温存しながら回復させてくれ。それと、魔術を放つメンバーは、前衛を気にするな。それを気にする必要があるなら、少しでも火力を上がろ。」

「「「「了解」」」」

「前衛メンバー、貴様らはこの中でも俺が前衛を任せてもいいと信用して前衛に送り込んでいる。その信用は、『後ろから飛んでくる魔術など魔力を察知して避けられる』というものから来ている。被弾して怪我をしたら、自己責任だ。回復魔術は使わん。」

「「「り、了解」」」


 レオの「貴様ら分かってんだろうな?当たったら殺すぞ?」という裏の意味を読み取った前衛メンバーは、一回目は元気だった了承の言葉も、二回目は、少し戸惑いを含んでいる。


「今回の作戦は、かなり危険だ。もしかしたら死者がでるかもしれん。」


 レオの珍しい弱気な発言に、更に戸惑うメンバー達。


「よく覚えておけ。貴様らの命は、総督である俺のモノだ。貴様ら如きがここで易々と捨てていいものでは無い。心に深く刻んでおけ。もし死んだら、俺が後から百回殺す。貴様らは、これから何十年と俺のために尽くすんだからな。」


 久しぶりのレオ節とも言える傲慢発言。

 だが、その裏には、皮肉では無く、皆を思う優しさがあった。

 それを感じ取ったメンバー達は、むず痒い嬉しさに口元を緩めて叫ぶ。


「「「「「「了解!!!」」」」」」

「フッ…。精々足掻け。生き残った奴には、望む褒美を何でもくれてやる。」

「!?…カーリ様の貞操でもですか!?」

「…好きにしろ。」

「はいはーい!私、総督に初めて貰ってもらいたいでーす!」

「デート…」

「一度、二人きりで酒を飲んでみたいものだねッ」

「ふむ、英雄との酒ですか。悪くないですね」

「あんた骨だけだろ!兄貴と杯を交わすのは俺だ!」

「罵って!」

「レオ様ー!こっちに蔑んだ目を!!」


 場を引き締めるために言ったレオ。

 だが、それを台無しにするのがリベリオン。いつの間にか、ヒカルやヴィデレの大事な雰囲気を壊す発言を、容赦なく言うようになったメンバーに、レオは拳をわなわなと震わせる。


「貴様らの命は俺のモノだから、俺がそれを潰すのも俺の勝手だよな?」


 決戦前に既にボロボロになったリベリオンメンバー達。

 その日の昼食は、血の味がしたそうだ。

確認したら、次が100話でした…すみません

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