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序章
君は異世界転生を信じますか?
この物語を見ているということは、心のどこかで信じていないのですよね。
あるはずのない異世界転生を夢見てこの物語を見ているのですね。
ですが。
私から言わせてみれば異世界転移は身近にある物なんです。
だけど。
異世界転生は君たちが思っているほど、いいものじゃありません。
あえて言います。
異世界転生ほど理不尽なものは無い。
異世界転生ほど報われないものは無い。
異世界転移ほど・・・。
おっと。
この言葉の続きを言うのは話し終えたときにしますか。
10回分の人生が詰まった、
11回目の人生を送ったある男の物語をね。