表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「お約束」な少女漫画  作者: 相田 渚
プロローグ
1/53

プロローグ

何事にも「お約束」がある。

例えば、昔話の最後はめでたしめでたしで締めくくられる。ミステリー小説だったら何故か探偵のいる先々で事件が起きる。昼ドラではなんやかんやあった末に「お前を殺して俺も死ぬ!」というセリフと共に男女が心中を図ろうとする。戦隊ものなら正義の味方が必ず勝つ。少年バトル漫画は「俺達の戦いはこれからだ」という主人公のモノローグで最終回を迎える。

そして例に漏れず、少女漫画でも「お約束」は当然、存在する。

 

平凡と自称する美少女なヒロインが同じ学校のイケメンに恋をする。けれども好きな人の隣にはお似合いの女の子が…。とても自分じゃ敵わないと諦めつつも、ひょんなことから彼と親しくなり紆余曲折を経て、無事彼と結ばれる。

 

ヒロインが最終的に好きな人と結ばれるという「お約束」は、裏を返せば第三者がこの二人に恋心を抱いても成就することはないということだ。


ヒロインより前にヒーローとどれだけ良い感じになろうが、たとえ付き合っていようが、最終的にヒーローはヒロインと結ばれる。


それが少女漫画における「お約束」だ。


いずれヒロインと恋に落ちるヒーローを好きになるだけ無駄。

そんなことはわかっていた。

けれども、わかってるくらいで心は制御なんてできやしない。

 

つまるところ、ヒロインと結ばれる運命を持つヒーローを、好きになってしまったのだ、私は。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ