表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今はもういない魔女 ~月の宮は眠る~  作者: 篠宮 楓


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/11

診断メーカー 魔女がいた

http://shindanmaker.com/451011

月の宮は、今日も唯々存在し続ける。

主をその身に抱き、彼女の記憶をたどり優しい幻を自らに与えながら。





月の宮は思い出す。

彼女と初めて会った、その日の事を。

おくるみに包まれたまま、宮の前に置き去りにされていた赤ん坊を……






月の宮は月の神を祀る宮殿として、月の魔女によって祭祀を行う宮だった。

当代月の魔女は、すでに数百の歳をこの場で過ごしている。

変わらない容姿は人々に畏怖を与え、人々から羨望と信仰を集めた。

大きすぎる魔力は、魔女の人としての時を奪う。

人のように短き時で老いる事も出来ず、自ら死を選ぶことは地上を破滅させるほどの力を持つ魔女。

不老不死の呪いは、次代月の魔女に役目を継ぐ時まで続く。

いつ現れるかわからない次代魔女を待つ日々の中で、気が狂い正気を失うものも過去にはいた。



けれど、当代魔女は唯穏やかにその役目を受け入れ人々に安らぎを与えていた。




月の宮は幸せだった。

月の宮にとって、幸せな日々だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ