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三月となりました

 卒業の季節、三月。高校は卒業式が早く行われますね。ソラの学校も、一日に卒業式を行いました。

 そんな卒業式でのひとこま。


先生「ソラ、歌の途中で抜けてこい」

ソラ「らじゃー」


ソラ「先生、抜けてきました」

先生「急いでアレとってこい。そんで、二階に行くぞ」

ソラ「はいっ!」


ソラ「はっ、はっ、せんせ、これ、」

先生「よし、おっけーおっけー」

司会「それでは、卒業生退場」

先生「よし、まけ!」

ソラ「はいっ!!」


 二階から会場へ白い紙をまくソラと先生。ソラ、紙をとるためだけに会場から校舎まで全力疾走、そして階段を全力で駆けあがる。一つの咳でもすぐに目立ってしまう式の中、あがった息を抑えて、目立たないように目立たないように息を殺しました。つらかった。

 ということで、先生(科学部顧問でソラと仲良し)の思いつきにより、卒業生退場の際にまいた白い紙。その紙には「卒業おめでとう」のメッセージ。ありがとうございました、と言って退場する卒業生の上にふりそそぎ、ちょっとセンチメンタルな雰囲気を醸し出せたのではないでしょうか。


 実はこの紙をまく演出。先生が式の前日に思いつきました。そのため、式前日の放課後、式当日の早朝と、部活でもなんでもないのに白い紙をひたすらきる科学部員。つらかったです。

「先生、なんでもっと早く思いついてくれなかったの…!!」

 という切実な叫びがこだまする物理室。孤独でした。

 そしてなんと、この演出、先生がギリギリで思いついたために、校長に無許可でした。えぇ、何をやっておるんだ先生。

「すぐ片付ければ大丈夫だよね。悪い事じゃないし、怒られないよね」

 とソラに確認してくる先生は、さながらただのいたずらっ子でした。実際お咎めなしだったようです。良かったですね先生。


 というような感じで、ソラにも卒業生のみなさんにも思い出になる演出ができました。楽しかったです。

 今年の卒業生はソラのことを可愛がってくださった先輩たちばかりで、お姉さんみたいな存在の先輩がいっぱいいました。中学ほどつながりは強くないですけれど、廊下ですれ違うときに笑顔で手を振ったり、教室にあそびに行ったりできる仲で、すごく大切な人たちでした。

 それぞれの進路にむかって、頑張ってほしいなと思います。また、そんな先輩たちの背中を、ソラも全力で追いかけようと思っています。


 まだまだ受験の方、無事卒業して4月を楽しみにしている方、それぞれに幸せな春が訪れますように。


 ではまた。


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