送る季節
本日、転任・退任される先生方を送ってまいりました。
一年間担任を務めてくださった先生が違う高校へ転任されることになり、最後のスピーチで、
「お前たちは三年まで見てやりたかった。卒業式でお前たちの『仰げば尊し』を聞いて、俺は『蛍の光』で送るつもりだったけど。残念ながら、俺は先に行く」
と言われ、少しうるうるときてしまいました。
他にも、社会の授業を担任していた先生が出産のために一時退職されることになり、
「これからのお仕事は、元気な赤ちゃんを産み、いいお母さんになることです。でも、教壇に立てないと思うと寂しい」
とおっしゃり、こちらまで寂しくなりました。
その他にも、授業を担当してくださっていた先生、顔だけしか知らなかった先生など、数名の先生方が転任・退任されました。
春は別れの季節と言います。三月のはじめには三年生を送り、おわりには先生方を送り。悲しさも寂しさも両手に余るほどあるけれど、それでも最後は楽しく、明るく。笑顔で送るのが礼儀ってものではないでしょうか。
まだまだ送る側だけれど、ソラもいつかは送られる側になります。そんなとき、後輩たちが追いかけたくなるような背中を見せられるでしょうか。
今年の卒業生の背中は、追いかけたいものでした。先生方の背中は、ちょっとだけすがりたくなるような、行かないで、卒業まで見ててってねだりたくなるような、そんな背中でした。
卒業まであと二年。晴れやかな気持ちで、後輩や先生の笑顔があふれるような旅立ちの日を迎えられますように。一歩、前に進まなければ。もっと、大きく成長しなければ。
そんなことを思った一日でした。




