プロローグ
どうもボブジョニーです。
何となくこんなのがあったら良いな〜という作者の妄想を丹念に篭めて創っていきます。ではその第1話をご覧下さい。
「はぁはぁ、クソ!何なんだよお前等は!」
木々の間を走る少年、そのあとを獲物を見つけた狼の様に狙う四足歩行と二足歩行の影。
「(何でこいつらは俺を追い回すんだよ!)」
そんな少年の心境をよそにグングンと近づいていく二つの影。 それと同時にその姿が月明かりに照らされ鮮明に見える。
「何だ…あれ」
振り返ってその姿を見て絶句する。
それはおおよそ少年の記憶の中には当てはまらない形をしていた。
まず四足歩行の少年が野犬か何かだと思っていたものは体長が2M近くもあり口はニワトリ程度なら一口で食べてしまえるほど大きく開いた口、そして自分程度だったら一撃で引き裂かれてしまいそうな爪を持っていた。
もう1匹は身長は見ただけでも2Mは超えているであろう身長に緑色のイボイボのある肌、トカゲのような爬虫類を彷彿とさせる顔からは二つの双眸がハッキリと自分を捕らえていた。
「(何だよあれは!俺はファンタジーの世界にでも巻き込まれちまったって言うのかよ?!)」
だがそんな悩む時間を与えてくれるほど敵も甘くない。
「うおっ!」 突然飛び掛かってきた狼(仮)をしゃがんで避ける。
だがそのおかげで少年は両側を敵に挟まれるようなポジションになってしまう。
「はあはあ(ヤバいヤバいヤバい!このままじゃ殺されちまう、何か何か良い手は無いか!)」
荒い呼吸をしながらもこの状況で自分がどうやって生き残るのかを考える。そのようすに余裕の色は見られない。
「ついに追い詰めたぞ破壊の申し子よ」
突然トカゲ(仮)から発せられた言葉に思わずこいつ喋れたのか何て場違いな感想を持ってしまう。
「その身に宿った力、頂かせて貰うぞ!」 両側から駆け出して来る二匹の生物。
「う、うわああああああっ!!」 死に物狂いで横に飛んで避ける。避けた拍子に自分でもきずかなかったのか崖の方に跳んでしまった。
「ふっ、まさか自分で自分を追い詰めるとは。だが好都合!」
大量の汗が吹き出る、シャツはベットリと体に張り付きその着心地はまさに最悪なものだった。
狼とトカゲがこちらに迫って来るが酷くその動きがスローモーションの様に見えた。 「(俺は、こんな所で死ぬのか?)」
自分の今までを振り返る。
「(結局何も出来ない人生だった意味なんて………無かったのかもな)」
そんな時にふと、自分の妹が頭を過ぎる。
「(俺は結局何も残してやれなかったな)」
そんなことを思いながら飛び掛かってきた二匹に突き飛ばされ崖に真っ逆さまに落ちていった。
この駄文を見ていただき有難うございます。
思いつきのまま勢いで書いてしまいましたがこれから楽しいと思ってもらえるような小説を頑張って書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。