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序章 消された遊戯
全てを忘れてしまう前に、ここに書き留めておくことにします。
一九八七年、そこからおよそ一年間にわたり、あるカードゲームが、主に子供たちの間で流行していました。
そのカードゲームの一番の特徴は、遊ぶ人自身がルールを作れることです。
友人や家族と意見を出し合い、この世に一つしかないルールで遊ぶことができる。
それに多くの人が熱中し、夢中になりました。
けれど、ある事件をきっかけに、そのカードゲームはこの世から消されていきます。
一枚も残らず、すべて破り捨てられました。
歴史からも、子供たちの記憶からも、そのカードゲームは消えました。
これから書くのは、それから十二年後のお話です。
そのカードゲームの名前は、絵札院。
夢中で遊んでいると、気がつけば絵札の中に入り込んでいる。
そんな、不思議な不思議なカードゲームでした。
ご覧いただきありがとうございます。
ここから、不思議なカードゲームを巡る物語が始まります。
ぜひお楽しみください!




