第56話 プール
僕は、フォコ様とゼーフと一緒にプールに向かう事になった。
「温水プールだから本当にいいわね〜」
「そうですね〜」
僕とフォコ様・ゼーフと一緒にプールに向かう事になった。最初は乗る気では無かったが、ウォータースライダーや波が出るプールとか色々なプールがあるので少し楽しみである。
脱衣所に入り、僕はサッと着替えプールの所に行こうとすると、フォコ様に止められた。
「ダメでしょ。子供が一人でプールの中に入ったりしたら溺れるかも知れないんだから」
「え、あ、はい....」
僕は、説得されフォコ様とゼーフが着替え終わるのを待つ事になったのだが、二人とも胸が大きく着るのが大変そうですごかった。
脱衣所を抜けると、多くの人が居た。だけど、僕はウォータースライダーに興味があった。
僕は、ゼーフと一緒に行くことにした。
「お兄ちゃん。ウォータースライダー滑れるの?」
「滑れる」
「本当に〜」
ふん。確かに高いところから一気に滑るだけだろ?そんな、楽しそうな事で怖がる僕ではない。という意気込みで言ったのだが、いざ滑るとなると怖い。
「お姉ちゃんと一緒に滑っても大丈夫ですよ」
みかねたスタッフが、ゼーフと一緒に滑ることを提案してきたので、僕は仕方なくスタッフの指示に従ってあげた。
決して、一人で滑る勇気がない訳ではない。僕は、ゼーフに一緒に滑った。
スピードに乗っている感じがして、とても楽しかった。他にも色々な物があるので、フォコ様とゼーフの3人で回っていた。
「ジュース買ってくるけどいる?」
「じゃあ、お茶もらおうかしら」
「私はジュース」
と言って、フォコ様にお金をもらいジュースが売っているお店に向かった。
「え〜っと、お茶とオレンジジュース2個ください」
「はい。銀貨2枚ね〜一人じゃ持てないでしょ。お盆かしてあげるから、後で返しにきてね〜」
流石に、3個は持てないからどうしようかと考えていたら、ジュースを売っているおじさんが気をきかせてお盆を貸してくれた。
お茶とジュースが入ったコップを、お盆に乗せフォコ様達がいる場所に向かって居る途中にクラスメイトの男の子にバッタリと出会った。
「え、エルクちゃん」
「えっと、ゼルくん?」
「う、うん。偶然だね」
「うん...」
何故か、よそよそしく話しかけてきた。
「何してるの?」
「ジュースを買ってきただけだけど....」
「へ、へえ〜大丈夫?一人で持てる?俺が運んであげようか?」
「大丈夫だけど」
「あ、へへ〜そうか。あ、エルクちゃんその水着めっちゃ似合ってるね」
「あ、ありがとう」
と言って、ゼルくんはどこかに走って行った。途中、ゼルくんはスタッフに『走らないで』と注意されて少し面白かった。
だけど、男の子に僕の水着姿が可愛いとか....異性にそんなこと直接言われた事がないから恥ずかし、嬉しかった。
「はい」
「ありがとう〜」
僕は、フォコ様とゼーフに飲み物を渡ししばらく遊び帰ることにした。プールの後って何故か異常に眠たくなる。フラフラと歩きながら帰って居ると、危険と思ったフォコ様におんぶをされた。
僕は、抵抗せずにフォコ様の背中で眠ってしまった。
******
「うぉおお!!やべ〜エルクちゃんの水着姿初めて見るけど、めっちゃくちゃ可愛かった。すげ〜まじでプールで出会うとか奇跡すぎる。それにしても、エルクちゃんって小さいのに意外に胸があるんだな〜」
と、ゼルくんはそうブツブツと言いながら流れるプールで流されグルグルと回っていた。
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