第55話 アオ
一週間後、僕は学校に登校すると皆んなが心配だったのか、色々と質問攻めにされたり優しくされた。
まあ、優しくされる事については良かった。家に帰ると、アルベットが何故かソファーに座ってお茶を飲んでいた。
アルベットが、来るとか珍しいな〜と思いつつ上にカバンを置きソファーのあるリビングの方に入るとアルベットの横に誰かがいる。
「え?」
「エルクちゃん!!」
突然アルベットの横にいた女の人が飛び出し、僕を抱きしめてきた。顔をよく見ると、もう直ぐコラボすることになっているにゃんずっちメンバーであるアオさんだった。
「ど、どうしてここに?」
「ごめん。どうしてもアオちゃんが行きたい、っていうから連れてきちゃった」
「大丈夫だった?何もされれない?」
「う、うん」
「本当に!?」
「だ、大丈夫です....」
動画で見るのと、リアルで会うのとでは印象がかなり違う。動画内ではおっとりって感じだったのだが、今の印象ではガツガツ来る感じだ。
「急にごめんね。だけど、エルクちゃんが心配で一刻も早く会いたかったの。この目で元気なところを見たかったの」
「う、うん」
「あと、これあげるね。私たちのスポンサーのところでね。プール無料券なの」
「あ、ありがとう」
「水着とか持ってる?」
「持ってないけど....」
「じゃあ、トップアイドルの私が水着選んであるね」
「え」
突然に、僕は水着を買いに行く事になった。水着は高いからと、言ったのだがアルベットが出すと言ってきた。最初は、プールのチケット貰って行かないつもりだった。だって、恥ずかしいから。だけど、水着を買ったら行かないと勿体無いという理由で僕は行かなければならないじゃないか。
だけど僕は水着が売っているお店まで、無理矢理に連れてこられた。
「これとか、どう?」
「ん〜確かに可愛いけどエルクちゃんには少し大きいんじゃにかな?」
「確かに」
「こっちの方がいいと思うよ。胸の大きさとか隠せたりとかできるし」
と言って、アオが選んだ水着を持ってきた。水着は胸の辺りとパンツのあたりにふりふりがつけてあって多少は恥ずかしさがマシなかなっという感じの水着だった。
「じゃあ、試着しよっか〜」
僕は、水着を持ち試着室に入った。
「かわいい〜」
「確かに」
「いいけど....恥ずかしいし...」
「じゃあ、これにする?」
アオが僕に持ってきたのは、布面積が少なくこれが水着として売っているのが不思議な物だった。
「こ、これでいいです」
僕は、水着を買ってもらう事になってしまった。
******
「そうなの〜じゃあ、私もついていくよ〜」
「私も〜」
と、何故かフォコ様とゼーフが一緒に明日プールに行く事になった。
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