第49話 漏らす
ゲームでは、ゲームだという範囲で括ることができる。怖い度合いを表したパラメータゲージがあるしたら1〜100で、最高100までしかパラメータが到達しない。 だけど、ゲームと同じことがリアルで起きるかもと思ったら怖い度合いを表したパラメーターって、メーターを振り切っちゃうんだよね。
僕は、アルベットに驚かされてしまいパラメーターが振り切ってしまいトラトラに抱きつき漏らしてしまった。
「う....うう....」
「ご、ごめんね。まさか、手にぶつかった花瓶の水を拭こうと一旦もどって拭いたらこんな事になるなんて思わなかったんだよ〜だけど、余分にタオル持ってきてよかったでしょ」
「アルベットが、僕の後ろで顔を近づけてたから....ぐすん」
「いや、ゲーム終わったかな〜って画面を覗いただけだから....そ、それより、早くお風呂に入ろっか」
「うん....」
怖過ぎて漏らしてしまった。それも、さっき知り合った人に見られてしまい、僕は抱きついている時に漏らしてしまったので、トラトラの服を汚してしまった。
「じゃあ、一緒に入るガオ〜」
「うんうん....先に入っていいよ。僕は、後でいいから....ぐすん」
僕は、男でいいようと振る舞って居たのに初めて漏らしてしまいプライドというか感情が整理できずに涙がとまらない。
「いいから、一緒に入るガオ」
と、僕は事務所にあるお風呂に連れて行かれた。アルベットは、僕の始末をしれくれた。
「まったく〜まさかこんな結末になるなんてガオ〜」
「ご、ごめん....」
僕は、落ち込みながら汚れた服を洗濯機に入れた洗濯を始めた。
「嫌じゃないの?元とは言え男だよ?裸とか見られても嫌じゃないの?」
「嫌じゃ無いガオよ〜水で流すガオ〜」
といって、僕の頭に水をかけ洗い流した。僕は、アルベットにもらったタオルと石鹸を使い体を洗い湯船に浸かった。
「ふう〜」
「どう、落ち着いたガオ?」
狭い湯船なのでトラトラがが入ると、ザッバーとお湯が溢れた。
「うん」
「いや〜ビックリしたガオ〜まさか、漏らすなんてガオ〜まあ、生放送で見られなくてよかったガオ〜」
「うん」
本当にそれはよかった。アルベットが、配信を切った途端に尿が勝手に出た。何故、出たのかホッとした今の状態でもよくわからない。
「それより、本当に可愛いガオね〜肌とかスベスベだし、髪の毛は綺麗だし〜本当に食べたくなるガオ〜」
「え?」
「嘘ガオ」
僕は、驚きトラトラの顔をビックリしいた顔で見てみると嘘だとすぐに否定した。
「触ってみる?」
「うん」
トラトラから生えている細長い尻尾を見ていると、触ってみると尋ねられたので触ってみた。ふわふわでは無いが、筋肉質というかなんというか硬くしなやかって感じで、クセになる触り心地。
「え?」
お風呂から出て、着替えが置いてあった。多分だが、アルベットが用意したのだろう。何故か、キラキラした服が用意されて居た。
「いいじゃないかガオ〜可愛いガオ〜」
着てみたはいいが、サイズはピッタリだけどキラキラして目立つ。トラトラは、普通にTシャツ。僕もそっちがいい。
「僕もそっちがいい」
「ん....ダメガオ」
少し、考え拒否された。まあ、アルベットが用意したのならまあ、色々と僕の後始末とかしてくれたし文句を言わずに僕はしばらく着ておく事にした。
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